究極
「ねえ、知ってる?」
「んー?」
「××村の事件」
「何それ?」
「んとね、お母さんから聞いたんだけど、その××村っていうとこにある男が居たんだけどね」
「ほうほう」
「その男が凄いプレイボーイでね、しかもヤリ目的しかない最低なヤツだったの」
「ふーん、それで?」
「で、しかもそいつ一回寝たらポイーなんだけどね、全っ然罪悪感抱いてないの」
「ホントに最低だな」
「うん。でもねそいつ曰く、『皆がどっか行っちゃっただけ。逆に俺はフラれたんだ。別に悪くない』なんだって」
「ふーん」
「それで、そいつは突如村から街へ来たんだって」
「そらまた、どうして」
「『あの村にはもう女がいない』だって」
「へー。あれ、でも××村ってお前の村じゃん」
「そうなのよ。女いるじゃんっていうね。でもお母さんまるで本当の事の様に言うんだよね。笑っちゃうよね」
「あはは。…………あれ?どこ行ったの?」
究極の無関心となどんな物か。
それは、その対象の姿カタチや、音どころか、触ることすら認識できないのだろう。
という妄想を元に作りました。
多分殆ど人が面白くも何ともないと感じたでしょう。
ありがとうございます。まだ究極の段階まで行ってないようです。
ありがとうございます。
最初のプレイボーイの話。あれはプレイボーイが一度寝ると、その女に対して途端に無関心になってしまうからです。
そして聞き手の女の子は、話し手の女の子が喋り終わって、無関心になったからです。
ちなみに、そんな馬鹿な話あるかい、と思うかもしれませんが、例えば何かに夢中になりながら歩くと、人にぶつかっても気付かない何て話がありますよね。
その延長線上にあるのです。
何かの教養にでも、ヒントでも暇つぶしでも、お役に立てたなら幸いです。
最後まで御精読頂き、ありがとうございました。