1/2
前置き
この星は貧しかった
あるものはそう言って手首を切る
この星はこれで救われた
そういって手をさしのべるものもいた
「この星は、ただの油だ。俺らはそこで揚げられ、喰われ、新しい星になる。」
そう言って私の友人は、ゆっくりと立ち上がる
「……俺は、んなのゴメンだが、な」
振り向き際にニヤと歯をのぞかせる。
私は頭は弱かった。私は私の友人についていく他に考えはなかったのだ
そうして私は私のために、戦うと決めたのだった
いや、もう少し正直に言うとするのなら、私の頼れる友人に守ってもらおうと確かに。思っていたのだった