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カーテン  作者: 阿久津葵
2/2

理由

職員室には、担任の 坂崎尚弥 先生がいた。「坂崎先生。」坂崎先生は私が要件を話す前に口を開いた。「分かった。名賀の事だろ?」名賀とは、彼のことである。

名賀アキラ。彼とは高校入学からずっと隣の席の関係だ。

私が一度彼の家に行ったら、彼は私に優しくキスをした。でも、それ以上は行かなかった。と言うか、行かせてくれなかった。

私が、「私の事好きなの?」って聞いても、「別に。」私が、「私はあんたの事嫌い。」

って言っても、「あっそ。」って。

彼は良く分からなくて、でも近寄りたかった。気持ちをコントロール出来なかった。

彼の隣が、居心地良かった。


「それで、名賀君はなんで学校に来ないんですか?」

「名賀は、今入院してんだ。」

「え?!なんかの病気なんですか?!」

「いや、そこまでは分かんないんだよ。」

「病院、何処ですか?」

私、なんでこんなに必死なの?

「それは教えられないな。」

「何処ですか?…」

名賀の事好きじゃ無いのに。

何してんの…。

行ったって帰されること位わかってんのに。

「先生…。教えてくださいよ。」

いつの間にか、私の瞳は涙で溢れかえっていた。

…恥ずかしい。

「…病院。」

「…え?」

「坂下病院。早く行ってこい。言ってやった代わりに、今度一緒にデートしてくれよ!」

「ありがとう、先生…。デートは考えておきます!」

坂崎先生は、

若い女の子が好きらしい。その理由もあって教師になったとか…。


私は急いで坂下病院へ向かった。ちゃんと履いてない靴なんてどうでも良くて、ただただ、一刻も早く彼に会いたかった。

学校から坂下病院は駅で二駅位の距離。

そうこうしてるうちに、坂下病院に着いた。

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