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魔女とかぼちゃ

作者: 凛屡

「エミリー・・・!!」


だーれ?


あたしの名前を呼んでいるのは


まあ、いっか。


ここはこわいこわ〜い夢の国。


夜、目が覚めると黒いドレスに身を包んで


右手にはステイック、左手にはほうき。


あたしの頭にはとんがった長い帽子。




「今日はハロウインだわっ!お菓子をもらいにいかなくちゃ!」




ほうきにまたがり宙を舞う。


ステイックをひとふりしてみると・・



ボンッ!



もくもくの煙の中から大きなバスケットが!



「この中にたっくさんお菓子をもらうんだから!


虫歯なんかへっちゃらよっ!」




外は妖しくむらさきに染まる。


三日月は気味悪く左右に揺れるの。


そこら中にある、かぼちゃ畑から声が聞こえる。


ねえ、聞こえる?


ほら・・・・あなたも耳を澄ましてみてごらん。




「見てみろよ。空にうまそうな子供の魔女がほうきに乗ってフワフワしてるぞ」


「ほんとうだ。もし落ちてきたらそのままシチューのなべにぶちこもう!」


「きっとおいしいぞ!」



バカね、そう簡単にあたしは落ちたりしないわ!


この日のために何度も練習したんだから!


あ、あそこの明かりがついてる家にしよう


チョコレートにクッキー、イチゴ味のキャンデイに、サイダーのガム。



トントントン・・


「はーい、どなたかね・・」


「お菓子くれなきゃイタズラしちゃうぞ!!」


「あらあら来たわね。あそこのテーブルの上にあるから好きなだけどーぞ・・


ちっさな魔女さん」


「わーい!」



ガチャ。



「どうしてカギをかけちゃうの?おばあさん」


「今からあんたを食べるからだよ」


「食べる?」


「そうだよ。ブツブツに切って焼いて食べちゃおうかね・・イヒヒヒヒ」


「や、やめて!こないでー!きゃあ〜〜〜〜!!!!」




「エミリー!エミリー!」


「えっ!・・」


「早く起きなさい!!学校おくれちゃうわ!」



ママの声・・そっかあたし寝てたんだわ。


それにしてもこわい夢。


もうあんな夢こりごりだわっ・・



「ママー!ごはん食べてるひまないからもう行くね〜」


「気をつけるのよ!」


「はーい!!」



学校に着いたら今日の夢の事をみんなにしゃべんなきゃ!


ふふ、みんな驚くだろうな。


なんて事を思いながらあたしは家を出る。




これはあたしのこわいこわい夢のおはなし。


















もう一度振り返ってママの顔を見た。



「逃がさないわよ・・ちっさな魔女さん・・」








さっきまで笑っていたママとは別人の醜い老婆が斧をもってあたしにいう。


夢の中にいたあのおばあさんだ。




「ゆっ、夢じゃなかったの??」





老婆はそのしわしわの口を笑わせて答える。













「正夢だよ」





ガンっ・・・






ふりおろされた斧であたしはこっぱみじんに飛び散った。



こんな感じのお話ちょっと好きです。

ホントは怖いグリム童話とか大好き!!


暇なときにかるーく見てもらえればうれしい限りでございます・・

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― 新着の感想 ―
[一言] ども、でん助です 少女が主人公と言う事でなかなか珍しいですよね 評価ですか 文章 2 基本的には非常に読みやすいですね ただ、前半後半で空白差がスゴイですね 夢から覚めたって言う表現だ…
2007/10/23 16:28 退会済み
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