表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/118

91.ビー、今、お風呂だから、知らないの。

大地くんは気になっているようです。

ミネラちゃんに感じるところ?

* * *


「なあ、ミネラさん、ちょっと、聞きたいんやけど」


 いつもの様に、大地の元へミネラが遊びに来ていた。ビーは今、風呂に行っているようで、風呂場から少し調子の外れた鼻歌が聞こえてくる。大地は夕飯の洗いものをしていたのか、手をタオルで拭きつつミネラのところへ歩いてきた。


 ミネラは興味深かそうにテレビを見ている。画面には土星の輪が大写しになっており、宇宙の神秘とテロップが流れていた。


「なんじゃ?大地ちゃん、ま、まさか、わしの感じるところは何処か?とかじゃったら、それは自分で試して、探して貰わね ばならぬのう、何時でもわしは試されようぞ。」


「大地ちゃんはなかなかにストレートじゃな、その過程を楽しむ余裕を持たねばならぬぞ。まあ、わしも鬼ではないのでな、教えてやらん事も無い、そうじゃなあ、まずは、やはり、胸の」


 ミネラがもぞもぞとブラウスのボタンを外し始めるのを慌てて大地が止める。


「ちゃうわ、もうすこし、真面目な話しや」


 止められて、ちょっと不服そうなミネラ。外したボタンをしぶしぶ止め直している。


「むう、それなりにわしも真面目なんじゃが、後で必要な知識になることだしのう。ということは、大地ちゃんサイドの話しじゃな、ひょっとして、大地ちゃんのものが大きいか小さいかとかの話しじゃったら、わしには判らぬよ。比較対象が居らぬでの。なんじゃったら、ちょっと見てやっても・・・、ああ、わかったわかった、それで、何を聞きたいんじゃ?」


 少し大地に向かって手を伸ばしていたミネラだが、不機嫌な顔の大地を見て慌ててひっこめる。そして、先を促すように手を振った。


 ミネラとしてはもう少し戯れをしていたかったのだが仕方がない。ビーが席を外しているタイミングでのミネラへ聞きたい事だ、ミネラはビーに関する事と当りを付ける。


「ビーに関する事じゃな?」


 少し大きく目を見開く大地。


(なんでもお見通しなんやな)


「そう、うん、そうなんやけど・・・、なあ、ミネラさん。最近、ビーの様子がおかしいと思わへんか?なんか、遠くを見ているような、心 ここにあらずのような 、なんか釈然とせえへんのや。聞いても、なんでもないって薄く笑うんで、気になってしょうがないんやけど」


 ミネラの前にはショートケーキが半分食べかけのまま置かれている。


「ん、流石じゃな、パートナー殿には隠し事はできぬようじゃな。わしも、気になってはいたのじゃが、ビーからはなにも言ってはこぬ。わしにも話せぬことのようじゃ」


 ミネラはショートケーキをホークでつんつんと突いている。まるで、ビーが言わないのはこのケーキが悪いとでも思っているようである。上に乗った小さないちごがころんと転がった。


「ああ、ミネラさんにも話してないんか。・・・ミネラさん、ビーの悩みってなんやと思う?」


 転がったいちごにホークを突き刺し 口に運ぶ。


「もごもご・・・、ビーの悩みか、それは、胸の小ささ・・・、こほん。ここは真面目にせぬと、大地ちゃんに呆れられてしまう、う~む、なんじゃろうのう?」


 小声でぼそぼそ呟いているミネラ。残念ながら、大地には丸聞こえであったのだが、聞かなかったことにしたようだ。 


「やはり、保護骨格の件ではないかのう 。わしが、行くなと言ってはおるのじゃが、遠からず、ビーのことじゃから、行ってしまうのじゃろうのう。その時は、パートナー殿も行くのであろうのう」


 なにを当たり前の事を聞くのかと、少々声のトーンが上がる大地。


「あたりまえやで、俺も一緒や。行かんかったら後悔するで」


 ミネラは大地の答えを聞いてうんうんと大きく頷いている。


「やはりのう、そのままここに残ると言う選択肢もあるのじゃが、パートナー殿なら行くか。聞くまでもないことじゃったな。ここに残ってわしとの間に子を成せば良いのにのう。そうすれば、かすみも生まれてこように」


 霞とは以前、分岐される未来からやってきた、ミネラと大地との間に出来る予定の娘である。 因みにビーと大地の間には梓という名の娘が出来る分岐された未来がある。


 ミネラは少し残念そうな顔をしていたが、残ったら残ったで、多分、大地のことを嫌いになってしまうかもしれないと考えていることも事実だ。

 

 ミネラの言葉は続く。


「パートナー殿の中でもう決まっておるのなら、そのままビーに、言って見れば良いのではないかのう。『俺も行くで~』とな。なにかしら反応があるじゃろう。聞くから言わないのじゃったら、聞かずに、宣言してしまえば良いのじゃ」


「たしかに、そうか、判ったで、ミネラさんありがとうな~、ビーに言って見るは」


 大地はありがとうとばかりに、にこにこしながらミネラの頭を撫でる。頭に載せられた手に、ふにゃりと した表情のミネラだったが、慌てて、大地の手を払いのける。


「子供扱いはせぬように!わ、わしはもう大人じゃ。大地ちゃんの相談にも乗ってやっているというのに、まったくもう」


 プリプリ怒るミネラだった。


お読みいただきありがとうございます。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ