77 番外編
更にもっと時間は遡る。
小学二年 手紙の先駆けになるか。
俺は、小学二年に進級し、春江と共に学級委員に選出された。俺が副委員長、春江は委員長。当時は少し仲良しだった。もう少し学年が上がっても、まあよく話をした記憶がある。小学五年ぐらいまでは。
一年から、二年に上がってからすぐにクラス委員の選挙があって、お互いに委員になって。春江から・・・
「お手紙送ったよ」
と告げられた。
数日経って、学校から帰ると、本当に手紙が届いてた。
親が先に開けていて、見られていたというおまけ付きだったが。まだ7歳ごろでも、子供心にも理不尽だと思った記憶がある。プライバシーはないのかと
で 手紙の中身は
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新学年になって、今度二人で学級委員になったね。
私が委員長だけど、二人でがんばろうね
いろいろ大変かもしれないけど、よろしくね。
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てな感じだったか。も少し長い文面だったがさすがに思い出せない。
素直に、字がうまいな~ とか 思った。
他に一通もらった記憶があるが、さすがにそれは記憶がない。
普通に学年が上がり、淳子と共に、校内年賀状を出そうとしたが、出す相手が急にクラスからいなくなった。
彼女は、六年から学校には来なかった。そして中学三年になると再び通学するようになったが、初めて彼女が病に侵されていることを知った。
中学卒業直前に再び、通学しなくなった。通学した時間は、数日か、数週間だったか。久しぶりとか声も掛けようかと思ったが、もう親しい仲でもなく、何よりひと目で病み上がりと判る雰囲気で痛々しかった。もう自分が気さくに声を掛けられるような立場ではないような気がして。
高校は入学した事は聞いたが、それっきり彼女の存在は気にすることもなかった。
再び彼女の存在を思い出した時は、既に彼女は、手の届かない所へ、旅立った後だった。
春江が、中学卒業間際に、通学して来たのは、同級生ともう一度席を同じくしたいという希望だったそうで、高校受験も病院のベットで勉強したと聞かされた。
彼女が通学してきた時、声を掛けられなかったのは、病とはいえ、彼女の環境が大きく変化していて、正直奇異な感じがした事もある。
しかし、別れの当日は、この話を聞いて、一言も声を交わさなかった自分を恥じた。数名の同級生とともにやはり元のクラスメイトの家で酒を飲んだ。淳子、敬俊もいたか。・・・・




