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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
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74 ただの偶然?

偶然と思いたくなかったけど、何故かよく会う。

結婚後 一年目から始まった偶然


 バンドの営業で,県南の街へ裏道を通って行く途中彼女とすれ違ったと、後で彼女から聞かされた。


「あの時、道ですれ違ったよね。どこいったの?」 と


 すれ違ったという日時から、数週間後であったろう。


 その日は、集合時間に間に合うかどうかで、急いでいた。国道から途中曲がれば、確実に到着する場所だが、信号待ちやら、時間がかかりそうだった。

 で 裏通りを行くことに。


 初めて通る道である。そして二度と通る道ではない。道のりは不確かだったが、方向は一致していると考え、狭い道を急いでいた。勿論すれ違う車も何台かあったのだろう。


 しかしまさか彼女の車とすれ違うとは、ほんの一握りも考えていなかった。この当時彼女の車が、高額な車種であったことも、知らなくて、あまり対向車や近くを走る車にも注目することはなかった。


 無事に待ち合わせ場所の営業地について、演奏もしたのだが、彼女から聞かされるまで、いつ、どこで運転中に会うかもしれないという可能性について微塵も思いつかなかった。


「えーそうだったの 知らなかった。バンドの営業で温泉だったけど」

「止めてくれればよかったのに」


と会話を続けたが、この会話は続かなかった。


 自分の答えは本心だったが、知らない道で、集合時間も近かったため、少々あせっていたため合図をしてくれたとしても自分は気が付かなかっただろう。非常に残念な気持ちだった。


 これからだった。

 彼女の車種と色、それとナンバープレートの番号を記憶に止めようとしたのは。



休日


 次男、クラブ活動の試合があるというので、朝、会場へ送っていった。休日で、久しぶりの試合を見られることが楽しみだった。しかし会場へ着くと、風邪か、頭がいたいと言って試合は参加せず、すぐに帰宅。


 途中銀行の前を通りかかり、信号待ちで止まると。  止まって周りを見回すと、彼女がATMから出てくる所を見てしまった。(休日であるから店頭は閉まっている)自分もよく利用する銀行である。


 しばらく目があってお互いに時間が止まったかのように見えた。特に彼女は驚いたような表情だったことが記憶に残った。想像をたくましくすれば ・・・見られた・・・ というような表情だった。


 そう お互いに ・・・なんでこんな所で?・・・ という感じか。

 そんな想いでも、突然に会えたことが単純に嬉しくて・・・

 でも、隣に家族が同乗している車の中では、なんの挨拶も出来ず、ただ見つめ合うだけで、信号が青になり、発車せざるを得なかった。


 なぜ日曜日に?なぜこの時間に?なぜATMで一人で?この銀行で、俺と同じ銀行で?

 どれをとっても、あんたに関係ないと言われると、そのとおりなのだが、偶然にしてはいろんな意味で疑問が多かった出会いだった。



通勤の朝


 淳子の実家で不幸があったらしい。

 その日も、慌ただしく家を出て、いつもの道を急いでいた。近所の小学校の横断歩道で信号待ちをし、青信号で発進。直後、見覚えのある赤い車が目に入った。


 もしかしてと眼を凝らすと、思い通りの彼女だった。ニコリともしない表情を見た記憶がある。当たり前か。

 そして二、三日後また同じ時間、同じ場所ですれ違うこととなった。同じ表情だった。


後日、会うことがあって、話す機会があった。


「残念だったね」

「ありがとう」

「あの時、すれ違ったの覚えてる?」

「うん」

「泣いた?」

「うん」


という様な会話だったか。それ以上の会話は、さすがに立ち入っては聞けなかった。


 会社へ行く時間は、いつも同じ。彼女が実家へ来るのはあくまで不定期であろう。しかし、年に数回はすれちがう。自分と会いたくなければ、簡単なこと。


 時間を変えれば済む。そして、もっと別の道もあるはず。しかしただの偶然か、よくすれ違う。俺は偶然にしたくないと勝手に思っている


夏祭りにて


 市内の夏祭りで、今年のゲストは、本場のサンバダンサーが来ると、チラシで知った。これはぜひにも見ておかねば、と思うのは当然か。ヒョッとしたら会える予感がしていたのも事実である。


 雑踏の中、ひと通り本場のサンバをみて、帰ろうと歩行者天国の場所から歩道に向きを変えると・・・・


 数メートル先から、歩いてくる彼女を見つけた。隣にいるのは家族?


 やはり、眼があって、ひとしきり見つめ合う。だがそこは、やっぱりしらんぷりでそのまますれ違う。予想が当たったことで、悦に入ったが、見事に表情を変えない彼女にも少し驚いた。



 他社様訪問、帰りの、電車ホームで彼女を見つける。

 予期しない出会いだったが、声を掛けて 友達に会いに行ってきたという。 駐車場まで同行して別れる。


「しばらくだね どこ行って来たの?」

「友達のところ」


 未だ行動に不可解な所はあったが、あえてその質問はしなかった。いつも車での移動のはずだが、電車での移動は考えられなかった。


「仕事見つかった?」


 現在自分は、新しい会社の就職先を模索中だった。他社訪問は、ビジネスアドバイザー的なアルバイトを始めた結果だった。


「市民登山へも行くでしょ?」


ぐらいの会話で、お互いの駐車場へ到着した。


 どうせ今度、一緒に山へ行くからいいやと思ったが、当日雨なら行けないじゃないか、と後で気がついた。


 他にもいっぱい(面と向かって話せるかどうかはわからないが)話したいことはあるのになんて消極的なんだと後悔した。

 すぐ近くに茶店もあるし、午後で休日だからたぶん彼女も誘えばokだと思うのに、なぜもっと積極的になれない自分があるのだろう。


 マーチングの東北大会のことだっていい。仕事のこと、山のこと、彼女の好きな歌手のコンサートのこと、気持ちを打ち明けたっていい(できるわけ無いけど)せっかくのチャンスなのにどうしてこのチャンスをみすみすのがすことしかできないのか。俺の人生いつもこうなのか。

 しかしたったの5分程度とはいえ至福の時間だった。


 5分で至福か・・・・




 

 通勤帰り


 いつもの通勤帰り、いつもの角を曲がると、見たことのある車があった。

 ひょっとしたらと運転席を見ると、淳子だった。目があったと思ったが少々自信がない。そのまま少し先に行ってとまってバックミラーで確認。

 彼女も、数メートル後ろで停車した。ドアを開けて彼女の車に近づいて。


「珍しいね、こんなとこで」

「どした?」

「クリーニングを出してきたの」

「ふーん 元気?風邪なんか引いてない?」

「だいじょうぶ」

「仕事きまったんだね」

「そう、やっと」


てな 会話だったか。

 

 以後、同じ時間帯で、交差点、踏切、コンビニの近くでよくすれ違うことが多くなった。


 これは、たまたま通勤時間が一緒でだが、別の用事でたまたま道を変えると、そこでも追い越された事がある。猛スピードで追い越していったが。




地区の夏祭り


 夏祭りで、準備やらで、集会所で忙しくしていたとき。自分を見かけたらしい。後のクラス会で告げられた。


「あのとき、集会所で何してたの?」

「え あのときって? ああ 夏祭りか」

「見かけたよ」

「そう お墓に?」

「そう」


 実家の墓参り途中に、自分を見かけたらしい。直線道路の脇で賑やかにしていたため、気になったのだろう。大勢のなかで声を掛けるのも気が引けたのだろうが、まさかこんな所でという気がしたのは自分だけだったろうか。




 親戚の墓参りで行くと、毎回彼女の実家の墓所をちら見する。(彼女が先に来た事は、墓前に供えている供物を見れば判った。亡くなった家族の好きなものが常に供えてあり、付き合っていた当時から聞いて知っていた)


 数年に一回程度は、彼女が実家の墓参りに来た時と鉢合わせすることがあって、目は合わせるのだが、家族同伴で、お互いに無視ですれ違うのだが。


 ある時、いつものように彼女の実家をちら見すると。女物のハンドバックが置き忘れていた。明らかに彼女の忘れ物かと勘ぐった。そのままにしておけば、取りに戻ってくるかも。しかし盆中であり人通りも多い。


 手に取って、寺へ届けようか、しばらく待っていようかと思案した。ひょっとして待っていれば彼女と、会える。会って渡せば話もできる。貸しの一つもできるかもなどと、いささか不謹慎な事も脳裏をよぎったのは、そんなに責められることではないだろう。


 しかし得てして自分の予想は、的が外れることが多々あり、この時も同じだった。

 確かに、バックはすぐに取りに戻ってきた。でも彼女ではなかった。実家の家族だったらしい。

 顔は知らなかったが、家族関係は聞いて知っていた。自分はもう、バックのことで妄想する必要なくなった。


仕事帰り

   

 仕事帰り、買い物でもと思いつき、普段の交差点をそのまま直進。交差点で信号待ちの後、さて発進するかとレバーを入れると・・・

 見覚えのある車が、脇道から、自分の前に出て猛スピードで去っていった。


 あ 彼女だ と思い自分の車も、フルアクセルで追った。幸い信号待ちで後ろに付くが気がつかない様子。

 

 もう少し追ってみるかと、発進したが、さすがスポーツタイプの車。自分の軽自動車では、追いつかなかった。あきらめて通常運転にて、用事を済ませたが、後で思うと。

 気がつかないふりをして、捲かれたかなとも思ってしまう自分がいた。いつもならすぐ気づいてくれて、窓から手を振ってくれるのに、さては今日はなにかあったか??

 などと勘ぐってしまう。なぜ普段通ることのない、道から出てくる?・・・




休日


 ATMで給料を下ろすべくいつもの道を。

  と 対向から見覚えのある車がきて、信号を曲がるのをバックミラーで見ることが出来た。


 早速uターン。交差点を曲がり、どこへ行ったと見渡すと、スーパーの駐車時にいた。彼女が降りて、中へ。


 待っていれば、声を掛けられるかなと、しばらく待っていても出てこない。それではと 自分も店内へ。買い物もしないで、見回してもいないので、また車に戻ると、彼女の車もなかった。


 うーん 気づかれて、また捲かれたか?

 後日、会えた時、


「あの時、スーパーへ入った時、追いかけたの知ってる?」


と聞くと


「えー」


と 驚かれた。一瞬迷惑そうな表情だったのは、俺の気のせいだったらよかったけど。




 何故かよく運転中によく会った。近在には、同級生も少なからずいる。勿論度々同級会で会って馴染みに話を交わす友人もいる。しかし彼女と比べると何故か、不思議と会わないのである。


 ただの偶然? 常に、気にかけつつ、車種とナンバーを記憶しているから? かも知れない。


 《しかし そうは思いたくない自分がいて、不思議な因縁があり、ただの偶然ではないと思っているのは、独りよがりかなあ。 偶然じゃなくて、どこかで まだ繋がってると思っていいよね》


こりゃ ストーカーか とはいえ 会うのは偶然

偶然のシュチエーションを尤もらしく書きましたが、つまらない展開でした。


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