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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
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69 何か関係があるのか?

 祭りの本番では、自分は各グループでの踊りの先頭だった。踊りの先生から最初に教わる担当だったからだが。

 そして彼女は中間の山車を挟んで最後尾になることがあって、ふと見ると彼女は、ペアではなく単独で踊っている。しばらく見つめていると彼女もこちらに視線を向けていることに気づいた。

 曲の途中からだが、曲が終わって、次の列の組み合わせが変わるまでこの視線の絡みは続くことになった。


 踊りのペアは、男とおとこ。女はおんなどうしの向かい合う形での演技との約束ではあったが、この時は、無性に列から離れて一緒に踊りたい衝動にかられた。もし実行していたら、笑顔を交わしたり、踊りの交差では言葉もかわすこと出来たのではないか などと思いをはせた。


《距離は離れていたけど、自分は貴女を見つめていたよ。貴女もこっちを気にしていたよね。だって、ペアと交差した振りの後でも、顔はすぐこっちに向き直って、視線はしばらくこちら向きだったからね。山車を越えて行き一緒のペアで無性に踊りたかったけど、街なかで、だれが見ているかもしれなくてできなかったんだ。男女のペアで一組だけ踊っているのは目立ちすぎと思ってしまって》


 祭りの最後、反省会では、各グループの席で酒宴となるのだが、お互いテーブルの端と端で、自分は淳子に視線を送っていると、親しくなった他校の同じ役員から


「あんたはいつも・・・・の奥さんを気にしているな。なにか関係があるのか?」


と聞かれた。彼女の事である。


 自分の視線が常に彼女を気にしているのを、自分達の過去を知らない最近知り合った友人にも気づかれているとは。実際、自分の視線は常に彼女を追っていたらしい。(実際居場所を捜して、見つければしばらく視線を送っていた)


《俺の視線は受け取ってくれたかな。踊りの時も反省会でも、いつも貴女を捜していたんだ。でもこの時も無視されたけど。 あ みんながいると無視されるんだったね》


 同級会の厄年記念行事では、自分は役員でビデオ担当だった。

 編集可能なデッキを購入し、遡ること幼稚園から小中学校時代の写真と、その年代のヒット曲を音入し、記念行事のビデオを撮影して編集した。


《ビデオは皆に渡すと結構好評だったよ。貴女に渡したテープは、特別に貴女を長時間撮影したもので編集したけど気づいたかな。 あ そのことを耳元でおしえたよね。 みんなとちょっと違う編集だから。編集内容は、みんなに喋らないようにって》


 何にでも、淳子と関係することは、特別な事をしたかった。それが決して報われないことがわかっていても。


 また次の年、同級会があったか。


 座席は、部屋の形にそって置かれ、淳子は自分の向いで数メートル離れていた。

 淳子が自分の正面に座り、それを自分が目線で追っていたことを見られていたのか、この時も、他の女子同級生と淳子の話題になった。この時、富美子から、


「淳子ちゃんのことが忘れられないの? そんなに好きだったら、別れて待ったら?」


という。そう俺は独身ではない。


 真剣とも、からかいとも言えるアドバイスがあった。まあ酔った勢いでの興味半分だろうが、自分も酔っていたとはいえ、まだやり直せるかも? なんて思いが一瞬脳裏をよぎった。そんな事ができるはずもなかったが。・・・


内心は、女同士 淳子の情報あってのアドバイスなのか?とも思ったりして


・・・これもまさかね・・・



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