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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
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67 みそこなった と おしっこ漏らした?

 路子は今、自分を誘っているのか?とは思ったが自分は淳子と話を続ける方を選んでしまった。


 勿論路子の“健太郎くんと結婚したかった”は、聞こえていた。


 最初は、自分の聞き間違いかと思い、聞こえないふりをした。二回目は、はっきり理解したがなんと応えていいか解らず無視した。

 三回目は、頭の中でどう次の行動をしたらいいか、グルグルといろんなシュチエーションが駆け巡った。


「手洗いへ行くから、しばらくして後から付いてきて」とか・・・・

「酔ったから先に帰る。駅で待っているから、しばらくして路子も後から店を出て」とか・・

「俺もそうだったけど、あの時は連絡しようにも、出来ない状況だったから」・・・

 で 同級生らしい話題に戻るか・・・

・・・他になにかあるか???・・・


結果、グラスをテーブルから持ち上げ、水割りを飲んで、時間をあけ

「うん」と曖昧に答えて、話題をあえて変え、路子の次の言葉を遮った。


(記憶では、三次会で路子、淳子とはぐれ?別グループなって(登山に同行した女)具合が悪くなり、自分がタクシーで送り、その後再び市内に戻ったが、再会は出来ずそのまま帰宅した)


 後日 この時の写真を、届けるべく淳子に公衆電話から電話した。

 一応は郵送しようかと持ちかけたが、(住所も番地までは解らなかったが町名まで位なら知っていて)自分は彼女の自宅場所は知っている。

 が正確な住所は知らないとわけの分からないことを告げ自宅へ行きたい雰囲気をかもしだすと、彼女は、住所を知らないのであれば電話で教えてもいいという方向になりそうであったが、今ペンも持ちあわせていないことを告げると、自宅へ来ることを了解してくれた。


「もしもし、健太郎だけど」

「どうも」

「この前の写真が出来たけど、送ろうか」

「うん 送って」

「でも住所知らないから」

「いま言おうか?」

「ペン今もってないよ」

「家は知ってるから、行ってもいい?」

「・・・・・・・・・・・・・・・ なら 来ていいよ」


 電話での話でも、彼女の表情は伺うことができるくらい、

「こいつ何が目的?」

と訝しく思う雰囲気が感じられる会話だった。


《今思い出しても、相当無理な会話だったね。貴女は俺が直接会いたい事を、察してくれたんだろ。

よく考えると、笑ってしまうくらいおかしな雰囲気だったろうね》


(自宅に上がり炬燵で世間ばなしをした。テレビを右にみて、グラス棚を背に、淳子はテレビ正面に座り、この時にビデオデッキがβであることを知った。自分もβデッキだったので、同じ型式であったのが運命を感じたとか、どんなつまらないことでも共通性があるとうれしかった。単純な人間ではある)


 世間話も終わり、そろそろ帰ろうとして玄関に出る時だった。


「同級会が終わって三次会の時、路子さんが 健太郎君をみそこなった と言ってたよ」

「路子さんと何かあったの?」


 自分と、はぐれた後で、路子は三次会で自分のことを“みそこなった”となじったことを聞かされた。


「え? 何にもねえよ」


 と少々ぞんざいには答えたが、なじった事を聞いて、何かあったのと質問したのであれば、路子と何かがあっても、自分が嘘をついていることは察していたのだろう。

 嘘と解っていたのだろうが、それ以上問い詰められることはなかった。


 当然何もなかったと答えるしかなかった。自分はまだ、淳子との関係が吹っ切れてなく、事ここにいたっても、路子との関係や、妹との関係、二次会での路子との会話を話すと、淳子に嫌われるとか、関係が疎遠になるのではと思っていた。


 路子の「結婚したかった」の三度と「みそこなった」の詰りは、誘いと、誘いを理解できなくて淳子と会話することを優先した事を意味するとしたら、二次会での路子との会話の流れは正に据え膳食わぬは状態だったことを初めてこの時知らされたのだった。

しかし、路子が、自分の行動の優先順位や淳子と俺のこれまでの関係を知っていたら、路子は、“みそこなった”の言葉を淳子に聞かせただろうか? いや 意識して聞こえるように話したのだろうか?


だとしたら 女は恐ろしい。



 もしこの時、路子との事を、洗いざらい(20話以降)話して、路子の妹と見合いした顛末や、同級会二次会で

「結婚したかった」と三度俺に告げたことまで話したらどうなっていただろう。


 少なくとも「何かあったの」の質問については、どんな意味があったかは理解しただろう。


《この時には、何もないと言ったけど、あなたのほかにも俺はいろいろあったんだよ。路子の妹との見合いの件は、後で考えると笑ってしまうけどね。振り返ってくれれば、少しは妬いてくれるかな それとも軽蔑した? 感のいい貴女なら 結婚したかったと 三度も言われたんだったら、誘われていたんだよ。とでも笑って俺に言ったかな?》



 帰り際の玄関で、靴が濡れていて(穴があき水がしみてきて)(ロシニョール製で気に入っていた靴だったので修理しつつ、あえて履いていた)


「気に入っているメーカの靴なのでまだ履いているけど水がしみていて、靴下が濡れてるんだ。炬燵の座布団も濡らしてしまった ごめん」


と靴の言い訳と座布団を濡らしてしまったことを謝ると、


「おしっこ漏らしたんじゃないの?」


と 彼女は口からは考えられないような言葉を発した。

冗談とも言えないような質問だった。


「んな訳無いだろう」


と返事をして彼女の家をあとにした。ただの悪い冗談か、何か意図があったかは、今では知る由もない。


 あとから噂で分かったことであるが、当時彼女の旦那は、入院していたと知らされた。自宅まで来ることを許してくれた意図は・・・・

などと冗談でも夢想することぐらいは、ゆるされるだろうか


《勝手な想像をしてみたんだ。路子のなじりを聞いた時や、おしっこ漏らした?の貴女の本音は、どんな感じ? もしできることなら、正直な感想を聞きたいな。 あ でも 今更 馬鹿だね 気づけよ なんて 罵倒されるのは勘弁な》


このタイトルが最もアクセスが多いですね。

でも この一話だけで終了することが多いです。

だらだらした文章ですが、よろしくお願いします。

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