64 閑話休題
閑話です
三度目の入寮以来、ずっと寮にいた当時、相変わらず夜の街に飲みに出ることが多かった。
馴染みの娘もいて、昼に何度か自宅に行ってお昼をごちそうになる娘もいた。
(休日の昼食は寮ではでなかった)
その中に年上の女で、愛くるしい顔をした娘がいた。
それこそ毎週一回は通っている店であった。
ある冬の日、
「明日の晩、店が終わるころ店の前に迎えにきて」
と店で告げられ、言われた通リに車で迎えに行った。
誕生日のプレゼントをしたり、それこそ自宅にご飯をごちそうになりに行ったり、店でもカウンターに座り、彼女が相手をしてくれるまで待ったりで、好意のオーラを出しっぱなしであったけど、まさか彼女から店が終わる深夜に誘われるとは思ってもいなかった。
何の目的か、どこへ行きたいとかもなく、車内でも会話が弾まなく、少ししらけていた。
自分は、当然彼女から誘ってきたのだから、何かあってもおかしくないという思いがあったのだが、さて深夜のドライブとなって、一路南下し、昔、桜の花を見に行った場所へ行き着いた。
深夜でもあるし、周りには何もないけど、さてどうしてくれようかなどと思ったが、話題が続かなかったせいか、自分が積極的でなかったせいか・・・
「帰る」
と突然いう彼女。
「え? なんで? まだ何も見てないよ」
「帰る」
といきなり唐突に心変わりを告げられて、そのままUターンして、彼女の家に送った。
深夜に誘われて、ドライブしたのはいったい何だったのかという 何が何だか疑問だけが残るひと時だった。
休題です




