61 なにそれ 集団見合い? 約束
51年春 23歳
若者の集いのような市内の団体で、集まりがあった。
記憶が鮮明だったのは、勤務先の野球部が全国大会へ行くことになり、急遽 応援用のバンドを結成し、応援することになった。
自分も参加することになって、その後、勤め先の同僚が多数参加しているジャズバンドにも誘われた。
結果何度も、ダンスパーティーや演奏会に参加することになり、借り物の楽器から自分用の楽器を買い、それを受け取ってからこの集いに参加したからだった。
この集いに、敬子も参加していて
「久しぶり」
とかの会話をしたか。
敬子とは、自分が社会人になってから初めての再会だった。一度年賀状を出して、もらった返事は、現在の思いと、これからの人生への希望が書いてある返事の賀状だったので、辛いことがあったのではとも察しられ、年賀の葉書を出したことを幾分後悔した。(今年こそ希望の持てる年でありますように願っています)とかだったか?
心の奥底では、誰でもいい、知り合いの女に出会いを求めていた時期でもあったろうか。
翌日、朝の散歩では、敬子と一緒のグループとなり、夜のミーティングでは気が付かなかった、Gパンの裾に自分で赤いバラの刺繍をしたのだろう。それが印象的だった。
小中と同級生として、過ごした仲でも、このころは、異性として意識してしまい会話は多くなかったと思う。そんな状態でも、この時、約束したのだろう、淳子との登山を敬子と企画したのかもしれない。
自分は結局この集いの 本当に趣旨が解らず、寮の同僚に話すと、
「なにそれ、集団見合い」
と言われ、ああそうだったのかなと納得したが、集団見合いのような雰囲気でもなかったような気がする。市内の青年団体の交流会でもあったのだろう。一泊の集いだったが夜は雑魚寝だった。
アルコールはなく、いたって健全な、逆にいうと、何がなんだかわからない集いであった。
主催者の準備が悪かったか?




