53 もうこれで 後悔の始まり
47年9月9日(土) 最後の手紙
***************************************
今日ヮ。 元気?
カードどうもありがとう。
私自身、自分の誕生日を
忘れていました。私は、八月
いっぱいアルバイトをし、今は、
こちらの中学校に教員実習
にいってきます。家に帰ると
もうクタクタで何もする
気がおこりません。でも
最後の学生生活なので、何事
にも一生懸命ぶつかっていき
たいと思っています。 朝晩
めっきり涼しくなってきました。
くれぐれもお体を大切にネ。
それでは又 さようなら
***************************************
彼女の誕生日に、バースデーカードを送ってその礼を葉書でもらう。
文面では交際をやめる等のニュアンスはないが、どこか他人行儀な、誕生日を祝ってくれたことの礼文のありきたりの文章であった。
誕生日を忘れていたと表現することで、俺からバースデーカードをもらっても嬉しくないと言いたかったのだろうか。
普通のお礼の手紙だったのだろうか、しかし 文面に 今日ヮ とか大切にネとかの文字があり、今までの手紙にはない雰囲気もある。無理に明るく表現してくれたのだろうか。
今となっては、もう確認のしようがないのであるが、まだ好意をもっていてくれたのだろうか?
“何事にもいっしょうけんめい”
《貴女らしい表現だね この時一生懸命ぶつかっていたのはなんだったのかな。その中に俺のことは入っていたのかな。 俺が伝えた交際やめようか は、とっくに届いていたはずだけど、電話も、手紙ももうくれなかったよね。もう後悔しても遅いけど、俺はまだ手紙も、電話も待っていたんだよ。もう付き合うのはやめようという連絡でもよかったけど、そのときは、俺はどう返事をしただろうか? たぶん“わかった”と気持ちと反対のことを答えてしまうんだろうな。でも今ならやり直してくれと泣いてでもお願いしたいよ。そしたらまた前のように付き合ってくれたのかな??》
これで 手紙のアップはありません。
あとは、あらすじにある 後悔と言い訳と時々の再会での顛末です。
タイトルとは全くちがう内容になります。




