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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
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52 再会よりツーリング

47年8月 成人式


 自分はこのころもバイクでツーリングをすることが好きだった。

 成人式(お盆休み)当日も沖縄へ行くべく、バイクで出かけた。

 当然彼女と会える機会ではあったが、成人式よりツーリングを優先させるほうが大事だった。

 台風の影響で沖縄行きフェリーが遅れるということで、自分は九州一周に切り替えて旅行を続けた。

 九州最南端とか、宮崎の鬼の洗濯板の海岸とかで淳子へ土産として貝殻をつなげて作った風鈴を買った。


 後でもらった、成人式の写真には、淳子も写っていた。

 思い過ごしか、淳子の顔は、つまらなそうな顔だった。

 よく聞くことだが成人式で、久しぶりの再会で付き合い始めるとか、結ばれるとかの話をよく聞く。

 付き合いの再会を願い成人式へ出席すべきだったのだろうか。今でも自問自答してしまう。



 その後何度かデートをしたが相変わらず何も進展しなかった。

  

このころ彼女が帰省していた時、休日で、出かけていて街中から電話でさそった。


《誘えばまだ無条件に会いに来てくれた時期だったね》


 土産は、淳子が来るまでのあいだ、本屋へ立ち寄って立ち読みした時に、平積みしている上に置いて、そのまま忘れてしまった。土産は渡すことが出来なかった。

 待ち合わせの時間まで少し時間があり、本屋と30分程度のつもりでパチンコをした。

 大当たりがかかってしまい約束の時間から少し遅れて、バス停まで出迎えにいけなかった。土産はパチンコで当たったためか、彼女に会えたことが嬉しくてか、頭の中から消えていた。土産があったことも、たぶん話さなかったのだろう。成人式に欠席した理由も話題にならなかったかもしれない。

 出玉を彼女の兄貴の好きだったタバコに交換して、慌てて待ち合わせのバス停まで行ったが、既に彼女はいなく、周りをバイクで探した。幸い少し探したら降りたバス停の近くで見つけることが出来た。

 自分が来た、街中から反対方向に歩いていた。自分を探すつもりはなかったようで、会えてもうれしい表情はなく、明らかに機嫌が悪かった。無言で怒りを表現していたとは思うが、自分は 


・・・ああ、会えなかったら、あっさりと何処かに行こうと考えるんだと思った。・・・


 遅れた自分も、勿論責められて当然だが、怒りの言葉もなかったと言うことは、もう関係は冷めていたということだろうか。


 交換したタバコはショートホープで、彼女の兄貴にあげるよう、渡した。

 自分は、バイクで、彼女はバスで来ていたので、帰りはどうしたのだろう。当然来た方法で別れたのだろう。当時、彼女とタンデムでバイクに乗りたいと真劍に考えていたが、これもやはり、ヘルメットを二個買う余裕が自分にはなかった。


・・・もし買っていても、彼女は一緒に乗ってくれただろうか。二人で密着するタンデム乗車はやはり拒否されたのではと察しがつくが?・・・



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