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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
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49 再び会津

47年 5月3日(水)~6日(土)ゴールデンウィーク  バイクで会津へ

 新潟から佐渡そして会津へ。そのために数日前に急遽買ったバイクだった。


 平坦な道では、問題なく調子のよいバイクだったが、登り坂では、エンジンの回転が上がらず非常に調子が悪かった。

 キャブレターの設定がまずいとも思ったが、旅行中でもあり、ばらして修理することは出来なかった。特に佐渡を縦断する山道では今にもエンジンが停止するのではないかと冷汗ものだった。


 途中、山形から新潟を通過するのだが、遠くに赤や、黄色の幾何学的な地形を遠くに見ると、いったい何かと考えつつ、だんだんに近づくとそれがチューリップの畑だと判った。実に綺麗で見事に整理された畑であった。もっと近づくと、その花をちぎって、畝に捨てているところもあって、なんてもったいないことをするのかと思ったが、それは球根を大きくするための方法で、花を出荷するのではなく、球根を出荷するための処理であることを、ずっと後で知った。

 新潟では、弥彦神社と、角田浜を観光したが、観光時期ではなかったためか、多くの観光客はいなかった。

 安寿と厨子王丸の記念碑やら、古風な寺社仏閣、金鉱山跡とかを見て回った。


 佐渡から再度新潟に上陸した時は、石川県、兼六園まで脚を伸ばそうと思ったが、バイクの調子もありあきらめるしかなかった。

 佐渡では民宿一泊、その後は新潟から会津まで観光はなく、ひたすら会津を目指した記憶がある。途中峠のバス停で一泊 幸い近くに工事現場のような場所があり、水道もあったのでインスタントラーメンを食した。彼女に会う前日会津に到着し、会津若松駅を暗くなるまでうろつき、夕食を買い

(ソーセージやパンだったか??酒か、ビールも?)

 駅の端にあった大量の肥料が積み上げてあった広い場所で、たまたま見つけた肥料の隙間(なぜか積み上げた肥料の下の一部が空間になっていて、そこに潜り込んで眠った。明日は淳子に会えるとの思いだけが楽しみだった。


 ところが、構内貨物(だろうと思う)の入れ替えかなにかで機関車の音が絶えず、うるさく満足な眠りではなかった。当時まだ蒸気機関車だったかは記憶が薄いが、間断なく、聞こえる、動輪がスリップする音と共にブラスト音とドラフト音、汽笛が凄まじかった記憶が鮮明である。

 寝袋でも、この季節の野宿は寒く、しかもコンクリートの上はなおさらで、眠れない事の原因でもあった。

 カメラを持参していたはずであるが、この時の記録は残念ながらない。


 淳子と再会はしたが、どこを観光したか、よく思い出せない。会津城から武家屋敷だったろうか。

 

 二度目の会津での逢瀬だったため、感動は少なかったのかもしれない。ただ二人でそろって歩き、親密な会話もなかったか。次の淳子からの手紙でも、中身のない再会だったのだろう。

 帰りの別れもどのように別れたか、どんな会話を交わしかも思い出せない。


《貴女は、どうですか。 今となっては思い出したくもない記憶ですか?》



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