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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
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46 それでも路子から

47年1月17日(月) 路子からの手紙


 毎日いっしょうけんめい、働いていることと、

思います。仙台に来て、やっと一週間、過ぎ

ました。

この間は、どうもありがとう。とっても楽し

かったわ! お金を使わせて、ばっかりで、ワルかったヮ

ごめんネ 仙台に来たら、私がいっぱい、おもて

なししますからネ。 昨日は(土曜日)一日じゅ

う、眠むってばっかり で、なんだか、むなしい

気がします。早く、2月になって、遊びに来て

くれると、いいなあと思います。

 泊まりがけで来て下さいネ 旅かんが近く

にありますから。

それから、今月24日、会社を見に行ってきます

この頃、なんとなく東京に行くのがイヤになる

時があります。お土産かってきますネ

期待しないで待っててネ。

仙台は4日、位前から雨ばっかりで、つまんない。

おととい、映画見たワ。純愛日記と嵐が丘

寮の人と4人で、夕方6時から10時までなの

かなり、おそくなって、こわかったけど、時々は、いいヨネ。

なんか、普段は、いっぱい書くことが、あったんだけど

今日は出てこないですヨ。

 まずはこの変までにします。

一月十六日。

健太郎君へ

                      路子


***************************************


 (正月に予て約束したボーリングを勤務先の街で)


路子へ

《ボーリングは楽しんでくれてありがとう わざわざ出てきてくれてもボーリングだけで帰してしまったね。でもこれでよかったんだよ。 何度も路子のいる街に誘ってくれたけど行かなくて悪かった ごめん》


何度も、仙台に遊びに来ての誘いだったが、自分は全くそれに応えなかった。

会えば何かが起きるような気がして(そういう欲求は当然ありだが、路子とそうなっては

いけない最低のモラルだったような気がする)さすがに躊躇もあった。


寮生活は、外で酒を飲むことを覚え、寮の同期の連中としょっちゅう出かけていたのも金がない第一の理由だった。






47年2月16日<木>  淳子からの手紙


***************************************


 その後いかがお過ごしですか。

先日は、電話どうもありがとう。また留守にしていて申し訳あり

ませんでした。私は電話で話した通り 試験がすぐ目の前に

ひかえているので、ここしばらくは、何も出きそうもありません。

人間て不思議なもので、する事が決まってしまうと、あれもしたい

これもしたいという望みが強くなってどうにもしょうがなくなって

しまうものなんですね。先日健太郎くんから電話をもらった日、私は、本を

買ってきてたので勉強のあいまなのか、読書のあいま()勉強なのか、どっちつかずの

ここ二・三日を送っています。 試験は、四日までで、二・三日こっちにいて、遊んで

から家に帰ろうかと考えています。又、ちょっと旅に出てみたいななどと思ったりして

います。

 ところで、同級会のとき 路子さんとボーリングにいったとの事ですが、

どうでしたか。確か彼女は、学校が一年間のはずだから もう就職は決まった

のかな。路子さんとは、高校に入ってからは、あまり会うことがなかったけど、変わった

かしら。もうちょっとで高校を卒業して一年になるけど、ずいぶんとみんな

変わったでしょうね。いつかも言ったかもしれないけど、こんな山の中に

いると一人残されていくような気がして仕方ありません。ここの生活が、

あまりにも平穏無事過ぎるからそう思うかもしれません。毎日、学校と

下宿の往復以外はには、何もありえないのですから。きのうはバレンタインデー

だったけど、どうでしたか? 誰か健太郎君にプレゼントするようなキトクな

女性はいたかな・・・・。(こんな事言ったら怒られるかな。)

  さてとそろそろ眠くなったので、この辺でペンをおこうかな。一応の勉強が

終わったのになんか眠れそうもないので、ペンをとった次第です。ではこの辺で。

     風邪などひかないよう お体を大切に。  さようなら

                         オヤスミナサイ

        二月十五日(午前二時三〇分)

                           淳子より

     南野 健太郎 様


***************************************


(地元でも同級会の前に路子とボーリングをした。 そこで俺の姉と会う。いっしょにと誘ったが

まあ デート中だったので、遠慮された)


 “昨日はバレンタインデー。誰か健太郎君にプレゼントするようなきとくな女性はいたかな・・・”

この文面に少々腹がたった。お前からほしいのだと。なぜなにもくれなかったのかと。


 また手紙のあとの差し出し人が 淳子 と 名前があり好意がまだあったのだろうか・・・しかし 私の名前が 君から 様になりまだ一歩引いているのかとも思った。


 中学のクラス会あり、会場へは、路子とそろって歩いて行ったのだが、路子は自分に対してどれだけの好意なのかとか試したかったので、肩を抱いて歩いてみた。


 車道側を歩いている路子をより歩道側に引き寄せて、(拒否された時は、車道側は危ないからと言い訳できるように)、肩に手を回すと路子は、想定してない行動だったのか驚きと、半ば嬉しそうな抑揚で


「あらっ」


と声を上げたが、特段拒否をすることは、なかった。


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