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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
41/109

41 くったくのない好意

46年11月17日(水) 路子からの手紙


***************************************


No.1

健太郎君、元気ですか。

相変わらず、忙しい毎日でしょうネ。

私は、今日(15日)自宅から帰って来ました。

就職のことを相談に帰ったのですが、

やはり東京に行ってはダメだと言う様な

ことを言われました。でも結局、東京に行

きそうな気がします。私って、わがままでしょうか。

でも短い一生を考えると、いてもたっても、

いられない様な気がするんです。まだ子供ネ。

でも高校時代の友達って、みんな東京方面

に行っちゃったでしょう。だから、さみしい気も

するもんでネッ。でもやはり家も、つがなければ

ならない様な気もしますし。長男・長女は、

お互いに苦労しますネ。 ほんと!

つらい立場と、言おうか、何と、言おうかネッ。

No.2

健太郎くんの会社では今年は人事異動がない

から、とかで、採用して、くれないんですって()

寮の人が社長秘書を、ことわられたんですって

福島へ旅行してたんですってネ。

仙台にも、来たんだったら、よってくれれば良か

ったのに。電話こそないけど駅から歩い

て15分もかからないんですヨ。タクシーで宮町3丁目

て言って、誰かに、聞いて、くれば、すぐわかったのに。

ほんとうに、残念だったネ。

いつか、遊びにきて下さいヨ。私なんて午前中だ

けの授業でしょう。つまら(なさけ)ないと言おうか、

わびしいと言おうか。ですからネ。

この頃じゃ、学校はサボり専門てな感じです。

たった4時間なのに、1時間位で帰っていく人も

います。もちろん私じゃありませんヨ。

No.3

私は、まじめ、そのものですネ。ハイ!?

私は、今までアルバイト、2日しかしたことが

ないんですヨネ。入学して8ヶ月も立っ(たっ)ているのに

今まで午後から、何を、していたのかと言うこと

なのヨ つまり、昼ねだけで、暮らしてきた

のかしらネ、結局、一年むだに過ごす感じネ

あっ、半年ってことになるワネ。

それに、比べりゃあ、健太郎君は、私から、してみれ

ば、いっしょうけんめいになれ()、仕事がある

人ですもの いいと思います。たとえ楽しいことがなかっ

たとしても・・・・・・ 私は今、だ性で生きている様な気が、し

ます。そして、ちょっぴり考え初めます。

なにしろ秋ですから。そして此の頃、良く思

うんですが、自分と言うものは、自分が、一番

No.4

良く、知っている様で一番なにも知ら

ない、ものなんだ、と

 少し考えすぎでしょか?

 とめどもないことを、書きました。

 何か、この頃、感じたことがあったら、

 何でもいいですから書いてネ

 返事、楽しみにしていますヨ。 

                   (早く書いてネ、

                    遅くてもいいヨ、

                     でもどちらかと言えば

                      早いほうがいい様な、

                       健太郎君のひまな時

                        でいいヨ、いいえ、いいです。)

手紙と言うのは、厚ければ                  

  良いというもではありませんけど   

  つい、こうなりますネ、アシカラズ                 

                         

   健太郎君へ

   11/16 AM1::30分

              路子より

 

****************************************


 路子への返事で、会津に行ったことは、手紙に書いたが、淳子に会うためなどは、勿論そのことは、書かなかった。

 出発するときには、仙台にも寄るか とは少し考えたが、住所のメモなどは持たなかった。電話番号も勿論交わしてなかった。路子にはバイクで旅行したことも伝えてなかったが、路子は電車で旅行したと思っているふうである。


 仙台をバイクで通過したのは、朝方6時頃だったはずで、早朝で住所も知らず、会えるわけもなかった。

 このころは、一度くらいは遊びに行ってもいいと本気で考えていた。しかし薄給でとてもそこまで正直お金が回らなかったのである。


 後で知ることになるのだが、この経理学校(他にもあるかもしれないが)に淳子の従姉妹がいることで、淳子と、路子と同時に付き合って(手紙の交換だけだが)いることがもしかしたら、知られたかもしれなかった。


・・・自分は、当時としては、背が高くよく目立った・・・


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