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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
37/109

37 何してた?

 46年9月25日(土) 路子からの手紙


*************************************


No.1 

拝啓

  お元気ですか?

  健太郎君は、今、家から、会社まで、通って

  いるんですか? 私はてっきり寮に、入って

  いるものとばかり思っていたから、寮に手紙

  を書いたんですけれど?

  私は、今、宮城経理専門学校に入って

  いるんです。といっても簿記とソロバンなんか

  ばかり、毎日させられるんだけど・・・・今日、ちょ

  うど4日間の長い学期末テストが終わり

  ゆっくりしているところです。

  でも私、簿記とか、ソロバンなんて、する

  がら(・・)ではないから、すごく苦痛な感じ

  です。(一番、私に、向いてない仕事を選びそうです。)

  今年は、就職難なので今から心配です。

No.2

  東京にでも行こうかと思ったり・・・・

  ほんとうは、今日(23日)に帰るつもり

  だったんですけれど、ゆうべ、てつ夜して、ちょっ

  と、ぐあいが悪くなったもんで、帰れなく

  て残念です。

  学校は、毎日、午前中、4時間だけなんだ

  けど、結こう、忙しいわ。(但し勉強がネ・・?)

  健太郎君は、毎週、日曜日が、あるんでしょ。

  たいくつだ、なんて書いて、あったけど。

  毎日、どんな、生活をしているのかな?

  働いている人なんて、あんがい忙しいと

  思うんだけどネ。

  老けて、見られる、なんて、若い人は、良い、ことなのヨ。

  得に男の人はネ。

  私、このごろ、早く、社会に出て、仕事をしたい

No.3

  と思う様になりました。東京に行った友達

  も高校時代より、今の仕事を、している

  方が、楽しいなんて言うし、早く、学校を

  卒業したいけど、あと半年もあるし

  いやになっちゃうワネ。働く、ことは楽しいも

  ですか。? 楽しくないこともあるヨネ きっと!

  私も、さみしがらずに、もう半年、がんばら

  なくっちゃネ。

      乱筆乱文にて。

              路子

健太郎君へ

  九月二十三日<木>


*************************************


この手紙の前に、淳子と公園でデートをしたか?


 近くの公園でデートした記憶がある。公園の敷地にある何とかという偉人の記念館などを散策した。また、公園で飼育されていた猿や孔雀を見て回った。鯉がいる池のベンチで休んでいる時、彼女は、トイレにいった。彼女は自分と一緒にいる時、これまでは決してトイレに行くというようなセリフは言わなかったのだが、このときは珍しいと思い記憶がある。


 公園の入口から園内へ入る桜並木を二人で歩いていると、その時、子供に “おじさん”と声を掛けられた。

 淳子と眼を合わせて、ニヤリと笑うしかなかったが、このことを、路子への手紙に書いた記憶がある。勿論淳子と一緒だったことは内緒である。   


路子に、日曜日は、ひまと手紙を書いたらしい。確かに休日は、暇だった。


 

 46年10月18日(月) 淳子からの手紙


 10月18日の手紙に同封されていた、9月17日に書かれた手紙。


***************************************


すぐ出すつもりだったのに出しそびれてしまいました。

きのうときょう、飯盛山でバイトをしました。すごい

人でした。もう忙しくて忙しくて、昼食を食べたのが

二時半頃でした。ところであなたは、きょうは、どうして

過ごしましたの。一週間分の洗濯でもしたんではない

ですか。ここ 会津は、今すごく紅葉が きれいなんだけれど、そちらは

どうですか。一日いっぱい 家の中に いるにはもったいないような季節です。

大いに楽しんではいかがですか。ちょっとよけいな事をいったかな。

まだそんなに遅くないんだけど、眠くなりました。

  寒くなってきました。くれぐれも体には気をつけて下さい。

                    淳子より

 健太郎 君 へ

  9/17<金>


***************************************


 このごろ電話で お互いに


「何してた?」


 と聞き合うと、自分は洗濯と答えていた。


 会社の寮からから帰るとまず、自宅で洗濯だったころの癖で、自宅でも休日はまず洗濯だった。


 なぜか 洗濯をすると自ら言うことは、何でも自分でできる、というような意識があり、彼女に積極的に言うことを躊躇わなかった。

 聞かされる淳子は、笑っていたことだろうと想像してしまった。自分はまだ精神的に子供だった。





次回は会津へバイクで会いに行きますが・・・

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