表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
23/109

23 新 年

昭和44年1月8日 高校1年 淳子から年賀状をもらう。


***************************************


謹賀新年

 休みをどうお過ごしですか。

 私は毎日ぶらぶらして遊んでいます。

  さて私達も今年は高校生活二年目

になりますね。お互いに、くいのないよう

がんばりましょう。

今年もよろしくおねがいします。

一九六九.


**************************************


 ・・・高校一年の春か。・・・


 近くの魚菜店に使いに行って、店を出ると、淳子と会った。彼女はいま、店に入る状態だった。挨拶程度の話しか出来なかった。無免許のバイクで来ている事を理由に(無免許である故に、店の手前10mほどの脇道に停めてあった)不自然に、自分から早く別れたい態度だった。明らかに彼女は、もっと話したいという雰囲気をかもしだしていたが、自分は、予め予定して会わないと、何を話したらいいのか判らず、話題に窮した。交際期間中の全ての出会いでそうだったような記憶がある。話し下手だった。


 高校時代から高校卒業してからも、しばらくは、自分は正月、盆の休みには自ら主催して同級会を企画することが多かった。めざとい女子の同級生は、


「淳子ちゃんと会いたいから企画しているんでしょ?」


とあけすけに指摘することもあったが、図星であり、自分は笑って返すしかなかった。

それは、まさに、ただただ彼女と会いたいからだった。いまだ自分は、二人きりで会うのは照れくさかった。

 正直話題も続かなかった。 自分的には会っているだけで嬉しかったのだが、相手のとっては、退屈な時間ではないのかと思われることが一番怖かった。



 まだ、このころまで深夜放送は聞いていたか。よく流れていたのが 夜明けのスキャット。今までに聞いたこともないスキャットがメインの曲で、歌詞も、勝手に淳子と自分を重ね合わせて自己陶酔に浸っていたか?



 昭和44年8月21日(金) 高校2年 彼女からの手紙


***************************************


お手紙を拝見してすぐ、返事を書いています。

わざわざお手紙ありがとう。

一六日、(日曜日)あなたに会って家に帰ってから、ずいぶん勝手な

ことばかり話してしまったなあと思っていました。

さてあなたの質問に答えましょう。

私は何かあるとすぐペンを取ってしまいます。書こうと思って

書くのではないので、時には短かったり、長かったりします。

私は 何かを書くことによって自分の気持ちにつねに正直でいら

れるような気がして無意識のうちにペンをとっています。 人から

見たら、これはある一つの逃げ道なのかもしれません。思っていること

を書いてしまうと、不思議と気持ちが楽になります。

話題は変わりますが、私達もいよいよ二年の後半に入ろうと

しています。ここらで、しっかりしないと、後で悔やむ

ことになります。お互いに勉学の面、その他の

面においてもがんばりましょう。

それからちょっと感じたのですが、あなたは少し自分のことを、

卑下しすぎるのではないでしょうか。だからやたらに人の行動が

うらやましくみえるのではないでしょうか。もう少し自分というもの

を見つめ、自信をもって行動をしていくべきだと思います。出過

ぎたことかもしれません。あやまります。

私は、先日来、話すことを話してしまったら、急に大きな自信み()たい

なものがわいてきて、物事にあまりこだわらないようになってきた気

がします。これもあなたのおかげかと感謝しております。(ちょっと

オーバーかな)。

   それでは こ()でペンを止めることにします。

                           淳子

   南野 健太郎 様

     八月十九日<水>(午後五時) 

             気が向いたらお手紙下さい。    

               (必ず) 


***************************************


《近所の道端で会いデートしたときだったよね。 学校帰りだったのかな》

 

小学6年のカンニングをしたこと。自分に対しての不満や、彼女の悩みがあると、日記に書いていることなど話し合い 


「日記 書いてるの?」 

「うん」・・


というような会話があったかと思う。


 小学校の担任が贔屓する先生だったこと。自分も贔屓されたこと。彼女がアコーデオンを弾いていたこと。


「あの先生は、成績で贔屓する先生だったよね」

「そう そう 音楽発表会とか」

「習字教室とか、学芸会とかでも成績のいいやつばっかりだったよね」

「まだ弾けるの?」

「もう忘れたよ」

「6年のとき敬俊と、先生が日直の時泊まった時もあったよ」

「えー 初耳」


 自分は、くよくよするのは性に合わない等の話をしたかと記憶する。(彼女は日記とか、よく書いているという話をし、悩みがあるとよく書き留めるとのこと。


前段として、


「あなたはなぜ、はっきりとしたことを手紙や言葉で私に言ってくれないの」


と何度も自分にメッセージを発信していた)


・・・高校2年11月か 修学旅行の土産に北海道アイヌ民族民芸品らしいペン軸をもらう。・・・


 お礼と、今、もらったペンでこの手紙を書いてますと 返事の手紙を出した。とても書きやすいとも書いたが 飾り物であり、民芸品であるので、実際に使って、使いいいはずはなく、(実際使いいいとは言い難かった)彼女もそんなはずは?と笑っていたのかとも思う。



次は45年の新年です。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ