23 新 年
昭和44年1月8日 高校1年 淳子から年賀状をもらう。
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謹賀新年
休みをどうお過ごしですか。
私は毎日ぶらぶらして遊んでいます。
さて私達も今年は高校生活二年目
になりますね。お互いに、くいのないよう
がんばりましょう。
今年もよろしくおねがいします。
一九六九.
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・・・高校一年の春か。・・・
近くの魚菜店に使いに行って、店を出ると、淳子と会った。彼女はいま、店に入る状態だった。挨拶程度の話しか出来なかった。無免許のバイクで来ている事を理由に(無免許である故に、店の手前10mほどの脇道に停めてあった)不自然に、自分から早く別れたい態度だった。明らかに彼女は、もっと話したいという雰囲気をかもしだしていたが、自分は、予め予定して会わないと、何を話したらいいのか判らず、話題に窮した。交際期間中の全ての出会いでそうだったような記憶がある。話し下手だった。
高校時代から高校卒業してからも、しばらくは、自分は正月、盆の休みには自ら主催して同級会を企画することが多かった。めざとい女子の同級生は、
「淳子ちゃんと会いたいから企画しているんでしょ?」
とあけすけに指摘することもあったが、図星であり、自分は笑って返すしかなかった。
それは、まさに、ただただ彼女と会いたいからだった。いまだ自分は、二人きりで会うのは照れくさかった。
正直話題も続かなかった。 自分的には会っているだけで嬉しかったのだが、相手のとっては、退屈な時間ではないのかと思われることが一番怖かった。
まだ、このころまで深夜放送は聞いていたか。よく流れていたのが 夜明けのスキャット。今までに聞いたこともないスキャットがメインの曲で、歌詞も、勝手に淳子と自分を重ね合わせて自己陶酔に浸っていたか?
昭和44年8月21日(金) 高校2年 彼女からの手紙
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お手紙を拝見してすぐ、返事を書いています。
わざわざお手紙ありがとう。
一六日、(日曜日)あなたに会って家に帰ってから、ずいぶん勝手な
ことばかり話してしまったなあと思っていました。
さてあなたの質問に答えましょう。
私は何かあるとすぐペンを取ってしまいます。書こうと思って
書くのではないので、時には短かったり、長かったりします。
私は 何かを書くことによって自分の気持ちにつねに正直でいら
れるような気がして無意識のうちにペンをとっています。 人から
見たら、これはある一つの逃げ道なのかもしれません。思っていること
を書いてしまうと、不思議と気持ちが楽になります。
話題は変わりますが、私達もいよいよ二年の後半に入ろうと
しています。ここらで、しっかりしないと、後で悔やむ
ことになります。お互いに勉学の面、その他の
面においてもがんばりましょう。
それからちょっと感じたのですが、あなたは少し自分のことを、
卑下しすぎるのではないでしょうか。だからやたらに人の行動が
うらやましくみえるのではないでしょうか。もう少し自分というもの
を見つめ、自信をもって行動をしていくべきだと思います。出過
ぎたことかもしれません。あやまります。
私は、先日来、話すことを話してしまったら、急に大きな自信みなたい
なものがわいてきて、物事にあまりこだわらないようになってきた気
がします。これもあなたのおかげかと感謝しております。(ちょっと
オーバーかな)。
それでは ここでペンを止めることにします。
淳子
南野 健太郎 様
八月十九日<水>(午後五時)
気が向いたらお手紙下さい。
(必ず)
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《近所の道端で会いデートしたときだったよね。 学校帰りだったのかな》
小学6年のカンニングをしたこと。自分に対しての不満や、彼女の悩みがあると、日記に書いていることなど話し合い
「日記 書いてるの?」
「うん」・・
というような会話があったかと思う。
小学校の担任が贔屓する先生だったこと。自分も贔屓されたこと。彼女がアコーデオンを弾いていたこと。
「あの先生は、成績で贔屓する先生だったよね」
「そう そう 音楽発表会とか」
「習字教室とか、学芸会とかでも成績のいいやつばっかりだったよね」
「まだ弾けるの?」
「もう忘れたよ」
「6年のとき敬俊と、先生が日直の時泊まった時もあったよ」
「えー 初耳」
自分は、くよくよするのは性に合わない等の話をしたかと記憶する。(彼女は日記とか、よく書いているという話をし、悩みがあるとよく書き留めるとのこと。
前段として、
「あなたはなぜ、はっきりとしたことを手紙や言葉で私に言ってくれないの」
と何度も自分にメッセージを発信していた)
・・・高校2年11月か 修学旅行の土産に北海道アイヌ民族民芸品らしいペン軸をもらう。・・・
お礼と、今、もらったペンでこの手紙を書いてますと 返事の手紙を出した。とても書きやすいとも書いたが 飾り物であり、民芸品であるので、実際に使って、使いいいはずはなく、(実際使いいいとは言い難かった)彼女もそんなはずは?と笑っていたのかとも思う。
次は45年の新年です。




