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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
21/109

21 高校1年

面接って

 高校入学後もお互いの写真を交換したり、休日には近くの川べりで近況や、高校生活のことなどを話し合っていた。


・・・まだ中学時代の同級生のことが気になる時期・・・


 高校1年の5月に彼女の学校の運動会を友人の正樹と見に行った。(淳子と会えるのではないかという期待は少なくなかったが、遠目にでも見えればいいかとの思惑はあった)


 彼女の学校の校舎はずれに着くと中学時代の同級生敬子が校舎の角から出てきた10数メートルの距離で偶然会い、敬子は、なるほどという表情(淳子に会いたくて運動会にきたんだ)と笑顔を浮かべて、今歩いて来た道を引き返した。

 お互いに少し眼を合わせたはずで、眼で挨拶をしたつもりだったが、引き返した理由が解らなかった。どうしたかと思うまもなく、また目の前に現れた時は、後ろに淳子が付いてきた。自分を見てからすぐに淳子を呼んできてくれたらしい。

 敬子に案内された淳子を俺が見つけると同時に敬子は、俺達を無事に引きあわせた安堵か、俺が淳子に会いに来た事で、二人の関係を知ったからか、羨む気持ちもあったか笑顔向けると同時に再び戻っていった。

淳子が自分達の方向へ校舎の陰から歩いてくると正樹は、なんだ、そういうことかとゆう表情を浮かべ、半ばやられたかというような表情を浮かべ、自転車にまたがり帰っていった。

 正樹は、淳子と会いたいがために、自分がだしに使われたとでも思ったのだろう。結果的にそういうシュチエーションにはなったのだが、残された自分と彼女は、校舎のはずれで二人きりとなった。

彼女の表情は、笑顔こそなかったが、嬉しそうで、何か声を掛けてほしい風で躊躇なく、近づいてきた。もちろん彼女の表情を見つめながら更に近づいてくる彼女の姿を見て私は、焦った。そしてすぐに帰らなければならなかった。

 理由は、数メートル先の彼女の運動着であるジャージが彼女の体の線をはっきりと表していて、とても注視できなかったのである。その訳は、当時の学校指定のジャージは現代と違い腰回りが、ゆったりとしてなく、生地もやや薄めであったため、よほどの痩せ型体型でなければ、誰でも体の線がそのジャージを通して見て取れた。特に腰回りはピチピチで、女性的なラインが現れて薄いボディータイツのようだった。

 先に帰った正樹にも(誤解をされて)悪かったとの思いもあり、屈託なく近づいてくる淳子を遮るように、俺はまた自転車に乗ってしまった。勿論彼女と話もしたかったし、声もかけてやりたかった。しかしその現れている体の線を見る事の恥ずかしさに耐えられなかったのだった。

 淳子は、なんで帰ってしまうの?という表情を隠さず、自転車に跨りながら、横目で彼女を見る自分に見せていた。


 高校生には、目の毒である。特にも好きな彼女の体の線は、とても刺激が強い。

 

 

 淳子は、自転車にまたがる自分に

「なんで帰ってしまうの?」


という表情を、自転車に乗りながら、横目で彼女を見る自分に見せていた。


敬子とも以後何かと縁があった。


《普通の通学時間、野球の応援行き?県体応援?だったのかな》


昭和43年6月16日 高校1年 彼女からの手紙


****************************************


写真どうもありがとう。

無理を言ってすみませんでした。(ホントは あきら

めていました。ゴメンナサイ)。国道で会ったとき、私も

家を出るとき今の時間だったら会えるのではとおもっていま

した。でも時間が気になっていたので、止まることができ

なかった(====)ませんでした。 さて話題は変わりますが、 私達が高校

に進んで二ヶ月たったことになるんですが、 私は、まだ、ほんとう

の高校生活に慣(==)というものがどういうものであるかわかっていな

いような気がします。毎日毎日が単純なくりかえしの生活が

現在の私の状態です。 もっともっと書くつもりでペンを

とったのでしたが これ以上書くことができません。 後日にゆっくりペン

をとることにします。 それでは、お互いに○○○○には

頑張りましょう。 あまりクラブで無理をしないように。

               さようなら、

                  淳子より

 (南野)健太郎君へ

 六月十六日 夜七時

    試験が終わったら面接しませんか・


**************************************


”私も家を出るとき今の時間だったら会えるのではとおもっていました”


この手紙をもらう前に、自分からは、この前国道で会ったとき、俺も会えるような気がしていた とでも

書いたのだろう。


《今だから言うけど・・・ ほんとは、通学時間とか、野球応援とか、貴女が家を出るであろう時間と、自転車の速さを計算して貴女に会えるようなタイミングで俺は家を出ていたんだよ。今だったらストーカーだよね。学校の帰りは、クラブとかで時間は合わなかったけど もし会えたら、中学校のときにもらった手紙で告げられたように一緒に帰れたかな》


 手紙で、彼女に写真をせがんだら、中学時代の親戚宅玄関で撮った写真をもらった。

同時に自分の写真も欲しいと言われたが、自分の自宅にはカメラはなく、中学時代1人で写った写真は殆ど持っていなかったため、渡そうか、どうしようか迷った。

 いっそ写真館で撮ろうかとも思ったが、小遣いもなく、中学時代の卒業アルバムに載せるためクラブ仲間と撮った集合写真から、写真館で顔の部分をトリミングした写真を彼女に送った。

 ほんとうの高校生活とか、もっともっと書くつもりとか、自分には、彼女が何を求めていたのか、何が不満だったのか何を書きたかったのか(言いたかったのか)、○○○○も含めてまるで理解出来ていなかった。高校生活に何を求めていたのだろう。それが自分との関係をどうしたかったのかも・・・・


 ”面接しませんか?”


 交際相手と会うのに面接って? 言葉の使い方がおかしい、普通に会いませんかでも良かったのではとも思った。彼女にしたら照れくさい中で 会いたい気持ちの表現を 精一杯の言葉で表したのかもしれないと当時も今も考えている。心情を考えると可愛いとも言える。



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