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手紙から始まった交際・・・・だけど  作者: ロックハート
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101 鼻持ちならない と打算 どちらがうわて?

女子会にて

同級会というか、女子会に男二人招かれて飲み会を開催。


 富美子が珍しく着物を着てきた。着物の良し悪しはわからない。自分には、その着物が富美子には少し地味に見えたし、飛び切り高級には見えなかった。まあ 冠婚葬祭やら成人式や、大学の卒業式、少し改まった席での着物しか見たことがないので、普段着の着物を見る機会が少ない。

まあ 男は普通よほどの見識、興味がなければ着物の良し悪しなど分かるはずもないのだが。


酒も入り皆が雄弁になると、富美子ともう一人の女の独壇場になる。

誰も聞かないが富美子の着物に興味を持っていると自分で話し出した。


「この着物はね」


富美子の話に耳を傾けると、この女子会の少し前に、淳子は自宅に女子会メンバーを呼び、淳子がいつもの女子会数人に、着物と洋服を分けてあげたという。

富美子は、たくさんの着物や、洋服を見せてもらって、その中から気に入った物をもらったとにこやかに話す。 まあ 前述のこともあるので


《フーン 自宅にこの女子会メンバーを呼んでお楽しみ会とかやってるんだ。何気に羨ましい》


とか思ってしまう。そう 着物をもらったとかは、まず二の次に誰と誰を呼んでるんだろ。このメンバーでも呼んでない女子もいるんだろうかとかも同時に。




それを、いつもの女子会で、富美子は着てきた。

うれしそうに、富美子は話す。


「ほんとにいっぱいの着物のなかで、一番いいものをもらっちゃった」


富美子は、女友達、男友達に対しても、はっきりと物をいうタイプで、それなりに理屈はとおり、雄弁である。取ってつけたとか、強引にという言葉が後につくのがほとんどではあるが。

化粧品の販売や、フェイスエステで、地域のリーダーでもあるらしい。頭の回転はいいと、自他共に認めるところか。


数軒はしごをしてから淳子は代行を呼び帰宅。最後まで付き合うのはまあ 女子会の機会の半分くらいか。


富美子と、自分とさらに残った数人と、おそらく最後の店になるだろう別の店へ、ふらふらとした足取りで、いく。


途中 富美子は


「淳子ちゃんすごいんだよ」


と。


何事かと耳を澄ますと。

「昔さ、指輪か、ネックレスを買うときにね」


彼女は、気に入ったものを手に取り、そのアクセサリーに自分好みの追加の加工を依頼したという。


店員は


「そうなりますと、値段は少々お高くなりますが・・・・」


と答えたそうである。


これに対して、淳子は、激怒して、そのアクセサリーを買うことをやめたとのことだった。


富美子の説明によれば・・・


普通、店員が これだけ高くなります。 と言えば、買おうとしている客は、値切ったり、追加の加工を躊躇したりするものだよね。


で店員って、親切心か、面倒な加工を思い止めさせようとしたのか、彼女の懐を心配したのか・・・・

普通は、追加の料金いくらです とか言うよね。


しかし、店員の言葉を、見下されたと採った彼女は、えらくプライドの琴線を震わされ、激怒したそうである。店員は、彼女の地雷を踏んでしまったのだった。

そう、彼女に懐の心配など無用だったのだ。


少なくとも欲しいものを、欲しいときに、欲しいだけ手に入れられる財力があるらしい。



「でね、今日は淳子ちゃんからもらった着物を着てきたの」

「だって、こうしておけば、何かと都合がいいじゃない」

「私のいいお客様だし、淳子ちゃんのプライドは、保たれるし、なんてったって、仲良く付き合っていれば、おもしろいことがいろいろあるし」


だそうである。


たくさんの着物と洋服を友人に惜しげもなくあげる。アクセサリーの買い物で追加金額を告げられて足元を見られた思い激怒。うーん鼻持ちならない?


もらった着物をさっそくお礼がてら飲み会に着てくる。これはお礼の表し方では間違いではない。しかしそれ以上の打算があった? どちらが上手だろう 俺にはわからん。


《ちょっと違うけど、貴女と山へ行ったときだったかな、同じようなシュチエーションがあったよね。山小屋で、頂上へ行くためか、別のグループが一時的に置いていったザックを、残った俺と貴女が盗るんじゃないかというような表情と視線を向けられたと言って


「誰がそんなものを盗るもんですか」


とつぶやいたことをなぜかしっかり思い出してしまった。



ちょっと違うかな。たとえ高価なザックだろうと、山の道具だろうとリスクを冒して盗っても次に自分用に使うのは、確かにありえない。





もう 健太郎の日常で淳子とのかかわりが主になります。

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