ブルーカーボンの夜空
太陽が熱処理をした初秋の夜空
透き通るように蒼く奥深い
環状線をまたいで草深い堤防をゆく
滲んでいるような爛れているような
夜空の星はいざなっているようだ
僕の内奥の狂気の一歩手前まで
ランニングが終わったらビールを飲もう
それはカロリー相殺の自虐的蛮行だ
あんな暗澹たる夜空や流星の祝宴
真冬の流星群を毛布にくるまって眺めた
独特の文様を夜は描いて朝を引っ張ってくる
朝はカーボンの波板のように陽光を吸収する
もう少し碧い空を見上げておこう
灼熱の太陽が全てを白日にする前に