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王太子に秘密がバレて迫られてます  作者:


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9/9

2-6


「ダメだよ、兄上。彼女は私が___先に求婚したから」

ぐいっと繋いでいた手を引き剥がすように腕を取られた。


「カリス殿下!?」

腕を取られ告げられた言葉に驚く。

うぉっほん。と王が咳払いをし、私を見て告げる。


「先日カリスからもその話をされた。」


だが、その話は後日話そう。今はパーティを楽しむが良い。と王は告げた。

このパーティは王妃を嵌める為でもあったがイオリ殿下の帰還を祝したパーティである事には変わりないのだ。

問題も済んで、本当にイオリ殿下の帰還を祝うパーティになった今、王はイオリ殿下にそう言った。


それにイオリ殿下は頷き、私に手を差し出し、もう一曲踊りませんか?と言い、もう一曲私はイオリ殿下と踊る。

「今日は危ない目に合わせてごめん。でもユリアナのお陰で終止符を打てた。」

少し安心した顔をしたイオリ殿下に私は「何かあればいつでも手伝います」と告げるとイオリ殿下はありがとうと言った。


そしてそのダンスが終わると今度はカリス殿下にダンスを誘われた。それに頷き今度はカリス殿下と踊る。

踊っている際、カリス殿下は今日のことをユリアナに聞いた。

「今回の件、ユリアナが兄上のパートナーになって母上を刺激して、私がユリアナに目をかけていたことから母上は丁度いいと2人まとめて殺そうとした....んだよね?」

そう辛そうな顔でカリス殿下は聞いた。

そうだ。カリス殿下にとっては血のつながった母親だ。母親が捕まって辛くないわけがないのだ...。


「カリス殿下....」

カリス殿下は泣いていないのに泣いているように見えて、握っていた手にぎゅっと力を入れた。


「私のせいでユリアナは危ない目に合うところだったって事でしょ...」

そう告げたカリスにユリアナは首を振る。


「それは違います。....ていうか、それを言うなら1番私を危ない目に合わせたのはイオリ殿下の方ですよ?怒ってないですけどね!」

と笑顔で言うと、カリスはその言葉に驚き笑った。


「ユリアナが無事で良かった...」

そう言って泣きそうな顔で笑い、ダンスは終わった。


そしてパーティーは無事に終えた。

そしてパーティーが終わり、家に帰るとすぐ我が家に王家から明日登城して欲しいとの手紙が届いた。


気にしてなかったわけではない。

でもあれから2人はその話をしなかったので私も触れなかった。

そして明日多分される話は婚約の話かもしれないと、先程のことを思い出して私の頬は熱くなる。


貧乏子爵令嬢が王子様の目に留まる...!?いやいや恋愛小説じゃないのよここは。と自分を落ち着かせる。


今までの2人の態度や視線に全く私への好意を感じたことなどなかった。

もはや理由があると言われた方が納得できる。


「....なんだろ、カリス殿下は私の変装術かな、やっぱ」

うーん、と私が必要な理由を探した。

「リオイ....ううん、イオリ殿下は....信用できる人がいないから....とか?」

幼少期から王妃に命を狙われ逃げ続け、人と関わることが怖かったはずだ。なのに王家は結婚が絶対だ。だから消去法で....?私?とか?


でもだからといって男爵家の私が王家に嫁ぐなど無理な話。妾になりたいとも思わない。

でも断るなんてことも出来ない。


「あああああどうしたらいいの...!?」


眠ることもできず、でも解決策など見つかるはずもなく次の日になってしまった。

朝私を起こしに来たメイドは私の顔を見て悲鳴をあげた。

それからメイドたちで必死に私の顔色と隈を隠し、綺麗なドレスを着せてくれた。

あれよこれよと時間はあっという間に過ぎ、私はとうとう王城に来てしまった。

重い足取りで案内人の人の後ろをついて行く。


それから王のいる部屋に案内され、玉座に座る王の御前に挨拶をする。


「ユリアナ・ファルニが参りました。」

王の両サイドに王太子であるイオリ殿下とカリス殿下が立っていた。


「おぉ、昨日の今日ですまぬな。今日呼んだのは他でもない我が息子たちがユリアナ嬢をフィアンセにとのことでな。....息子たち各々に褒美として1つ願いを聞くと言っておったのだが...まさかかぶるとはな...はは」

王は髭を触りながら笑い、続けて私に言う。


「誠困った。....だからユリアナ嬢が決めると良い。どっちと婚約するか」


その言葉に私は2人を見た。

.....えらべない。

私はイオリ殿下が好き...。でも王妃になんてなれない。だからといってカリス殿下を選ぶわけにもいかない。


「....大変烏滸がましいのですが少し考える時間をいただけないでしょうか」

...分からない。

私は、リオイがイオリ殿下になった瞬間自分の気持ちがわからなくなった。


「勿論だとも。2人とも話すと良い。」

王はそう言うと、早速3人でお茶でもすると良いと言い、そのまま庭園でお茶をすることになった。


「...まさか兄上がユリアナと知り合いだとは思いませんでした」

沈黙の3人でのお茶会の一言目にカリス殿下がそう言った。


「.....ユリアナは俺のことを好いてくれていると思っていた。まさか知らないうちに虫がつくとは思わなかった。」

カリスの言葉をイオリはスルーして、ユリアナに言う。


まって、2人とも待って。3人での会話ってキツすぎやしませんか?空気わっっる!!


「....イオリ殿下とはメーリン様の屋敷で出会いました。そして私に変装を教えてくれたのもイオリ殿下です。........私の周りに虫はおりません。」

カリス殿下に答え、その後イオリ殿下にも答えた。

その言葉に2人は


「なんか嫉妬するなぁ」

「いるよ、でっかい虫が」

2人は言葉を被せて告げた。


(............帰りたい)


「そ、そもそもお二人は私のことを恋愛で好きと言うことではないですよね...?私が都合いいとかで選んだだけですよね?」


そう聞くと2人は揃って同じことを言った。



「「いや、好きだから」」



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