表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

2話 サバイバル開始

 そこは中世ヨーロッパ風の城内。薄暗い一室。

 

 老魔女のような雰囲気を漂わせた宮廷魔術師が、机の上の水晶に手をかざして囁いた。


 「とうとう、伝承の魔王がこの世に顕現したか……」

 

 その顔は、絶望に包まれていた。



               ◇◇◇

 

 

 また、別の場所では――

 

 玉座に座る西洋甲冑を着込んだ、見目若い国王が口を開いた。


 「来たか……」


 「おい」

 

 玉座の後ろの暗がりから、配下が姿を現した。

 

 「すぐさま調べてまいります」

 

 「慎重にな。懐柔できるなら、それに越したことはない」

 

 「承知」


 

               ◇◇◇

 

 

 シンイチロウは、そっと目を開ける。

 

 そこは、幻想的な雰囲気の密林の中だった。


 まず初めに、転生部屋で創造した各種基本魔法を確認した。


 倒した魔物や敵の能力を奪い、魔力・体力などのST(ステータス)を強化できる【レベルアップ魔法】。


 【解析・鑑定魔法】【土創作魔法】【ゴーレム作成・永続使役魔法】【炎熱爆発操作魔法】【結界・結界形状操作魔法】。


 【完全回復・状態異常治癒魔法】【魔法転送・遠隔発動魔法】【音声転送・遠隔通話魔法】。



 【認識阻害魔法】【認識阻害看破魔法】【魔力・熱源・生物・害意・悪意を感知する魔法】。


 【虚実看破魔法】【魔法無効化・魔法効果減衰抵抗力アップ魔法】【部位別身体強化魔法】【魔法精密創作力アップ魔法】。


  アイテムに魔法効果を付与する【魔道具作成魔法】。

 

 アイテムボックス・アイテムストレージ・ワープ魔法の【空間操作魔法】【オートマッピング魔法】。


 体や衣服の洗浄、部屋の掃除までできる、万能清掃・洗浄・消毒・乾燥の【万能クリーン魔法】。


  水・お湯・氷を好きな量で、イメージ通りに目の前に出現させ、冷風や温風を自在に出し、着火・加熱・冷却なども自在に行える【各種生活魔法】。


 ゲームのメニュー画面のようなものを操作する感覚で、アイテムや装備の管理・変更、魔法創造で作成した魔法や、ショップスキルの管理も画面上で操作できる。現在地の地図も確認可能な【ゲームメニュー魔法】。


 さらに、シンイチロウの各種魔法やスキルと同期させた【並列演算サポートAI魔法】

 音声通話やメニュー画面を通してチャットでの会話もできる。

 通称「サポちゃん」。《チ〇ットG〇T魔法》


 攻撃手段としては、結界魔法を筒状に展開し土魔法やアイテムボックスから取り出した弾丸を、炎熱操作爆発魔法で銃弾のように発射する、【マッドガン】の魔法を作成した。


 球状や丸みを帯びた円錐状の弾丸――直径2cm、5cm、10cmの弾丸級、50cm近くある砲弾級を、さまざまに実験して試した。

 

 やはり、結界砲身内に螺旋状のいわゆるライフリングをつけて、弾丸を丸みを帯びた円錐状にする方が、安定した威力を出せそうだ。



 ここまでやったら、もうへとへと。気力も限界。いわゆるMPが足りない。早くレベルアップせねば――



 次に、状況の把握だ。

 

 少し休憩しつつ、土操作魔法とゴーレム作成魔法で鳥型ゴーレムを作成した。


  鷹や梟のような見た目のゴーレムを複数体作り、近隣の地理や危険の索敵を行う【鳥型索敵ゴーレム】として運用開始した。


 視界を自身の視界やマッピング魔法と同期させ、魔法転送によって遠隔から魔法を発動できるようにした。

 鷹型を「ホーク」、梟型を「オウル」と呼称することにする。


 戦闘用の人型ゴーレムも、複数体作成した。



 どうやら現在地は大陸の中央南部にある、四国ほどの大きさの巨大な密林地帯で、中央近くには富士山型の巨大活火山があり、山頂からは噴煙が立ち上っている。

 

 火山の周囲には、小規模な湖が複数存在しているようだ。

 

 密林の北側は険しい山岳地帯に囲まれ、南側には広大な平野部が広がっている。

 

 中央火山は、富士山と比べても遜色ないように見える。実物の富士山、見たことないけど。


 シンイチロウの現在地の比較的近くで、緑色の肌で身長120cmほどの、ゴブリンのような人型魔物を3体発見。

 

 "解析・鑑定"の結果、「ゴブリン 状態:衰弱 群れから追放された、いわゆるハグレ」と、サポちゃんが教えてくれた。


 たしかに、見た目も痩せ細っており、腰布に雑な装備。不潔そうな様子だ。


 

 念のため意思疎通できるか確認するため、索敵ゴーレムから音声を転送して、声をかけてみる。


 「あーあー、聞こえますか?」


 「?」「ギャーギャー」「ギャー!」


 ――弓を射かけられる索敵ゴーレム。

 

 矢をかわして"魔法転送"、"マッドガン"にて2体のゴブリンの弓と雑な石斧を弾き、無力化。

 

 だが、1体が別の石斧でゴーレムに襲いかかろうとし、他の2体が逃げようとしたため、3体とも射殺した。


 もしまたゴブリンを発見したら、とりあえず駆除でよさそうだと判断し、安心した。


 レベルアップ魔法が効いたのか、少し疲れが取れた気がした。


 水場が近く、防衛に適した平地の地形を見つけ、そこに拠点を作ることにする。


終焉の暁、シュウエンノアカツキと言います。


小説を投稿しだして間もないです。


よろしくお願いします。


エックス(旧ツイッター)始めました。よろしくお願い致します。


終焉の暁 @syuennnoakatuki

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ