表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/17

17話 戦略的経済圧力②

 1ヶ月ほどかけて、ヨーカ城門からほど近く、そこそこの敷地面積を誇る店舗跡地を手に入れた。


 悪徳領主やそれに連なる犯罪組織の責任者たちに、"隷属"、"支配"、"任意記憶消去"の魔法をかけ、サクッと立ち退いてもらった。


 新しい店舗には、"商売繁盛の加護"、"魔力自動分解・吸収"の加護魔法、"自動発動対物理結界"なんかをかけておいた。


 "商売繁盛の加護"の権能は、店や店員に対して害意や悪意を持った者に対し、認識阻害をかけるというものだ。


 この場合の害意や悪意には領政府も含まれるようにしてあるので、この店舗の貸地料や賃貸の家賃の徴収、徴税に対しても有効な極悪仕様である。


 まあ、領政府は異変を感じるや否や、新たな極悪法令を公布・施行してきたがこの魔法の前では意味をなさない。


 せいぜい領政府と直接契約を交わしていた前の賃借人たちから無理やり徴収するのが関の山だ。

 

 ただそれをやったらもう、今後領政府に何が起きても領主の味方は現れないだろう。



 今さらそれを言っても、もう遅いんだがww。



 アメリア国内の中規模以上の都市にも、同じような手法で支店を展開していこう。


 アメリア国内の支配者階級はどこも似たようなもんなんで、多少痛い目を見ても構わないだろう。



 "薬屋サイヤ"の襲撃未遂事件に介入した“凄腕魔術師”は、どうやらヨーカ北東の森に一人で住んでいるらしい――と、冒険者ギルドを通じて噂を流しておいた。


 するとすぐに、領政府から「ノースアメリア大森林の調査」の依頼が冒険者ギルドに張り出された。



 速攻で受けて、適当に報告、を繰り返しただけ。


 似たような依頼を3回達成した。


 これだけで30Gも儲かった。



 どうやら、基本的に冒険者活動は認識阻害のローブを羽織って行っていたため、"薬屋サイヤ"襲撃未遂事件の“犯人”と、その事件当日、冒険者登録して即C級に昇格した新人冒険者が同一人物だと“認識できない”様子だ。


 「何か凄腕の冒険者がいるらしい」という、ふわっとした認識のまま、その調査依頼の目的人物本人に、指名依頼まで出してきたときはさすがに笑った。


 支払いは領主が所持しているありったけのFランク魔石で――という破格の条件を押しつけたら喜んで応じてくれた。


 前金で100G相当のFランク魔石200個、"目的"を見つけたらさらに200個追加、という約束だ。


 適当に時間が経ったら領主軍殲滅に都合のいい地形に「“敵の拠点”を発見した」と報告すればいい。


 拠点にはもとから認識阻害がかかっているため、他人に発見されるリスクはほぼない。


 念のため、拠点のある森の"土地の支配の加護魔法"の効果範囲内に許可なく侵入した者には、道に迷ってそのまま元いた場所に戻ってもらうよう、"方向感覚認識阻害"と"思考・行動誘導"を強化しておこう。


 ヨーカ全域に対しても"土地支配"の加護魔法をかけ、不要な魔石を必要な者に対して格安で譲るよう、全住民に"思考・行動誘導"済みである。


 "薬屋サイヤ"の常連さんたちから優先的に、電子マネーのP(ポイント)を稼いでもらいたいところだ。



 ヨーカに"土地支配"の加護魔法をかけて分かったのだが、ヨーカだけでも供給過多で換金率の低いFランク魔石が大量に放置され、所有者不明となった魔石がとんでもない数見つかった。


 もれなく回収したところ、バカにできないほどのSP(ショップポイント)になったので、他の街でも所有者不明の魔石をすべていただくことにする。


 アメリア国内すべての街から集めた所有者不明の魔石だけで、合計4億SP超え。ウハウハだ。


 これだけSPがあればしばらくは安泰――というわけでもなく、支店建設にけっこうなSPを使う予定が詰まっている。


 今後は硬貨もSPに交換してやってもいいかもしれない。


 ……そんなことをしたら、アメリアの経済はズタズタになるんやろうなぁ。


 知らんけど。


 1つの街に、宿とファミレス兼飲み屋、雑貨・日用品屋を出すことにした。


 それらの建築、改装費は1つの街1セットで6000万SPくらい。


 "薬屋サイヤ"の改装に1800万SPほど使い、ヨーカに本店を構えつつ、支店はとりあえず6店ほど建てられそうだ。


 

 以下は、建設・改築する店舗の概要である。


 まず、宿屋。

 ・男性客と女性客をなるべく分離し、売店なども用意する。

 ・個室にはシャワー・トイレ付きの高級タイプも準備。

 ・相部屋は廃止し、一番安い部屋はカプセルタイプにした。

 ・カプセルタイプは共同のシャワーやトイレもある。

 できる限り安価に抑えているので流行ればいいなぁ。


 次に、飲食店。

 ・酒も出す。

 ・日本でいえばファミレスに近いラインナップだ。

 ・ハンバーグ、ステーキ、焼肉、鶏肉、魚、カレー、ピザ、パスタ、デザート、各種ドリンク。

 冒険者ギルドも近く、宿に併設する予定なので流行ると思う。


 最後に、雑貨屋。

 ・家庭用の調理器具、掃除道具、洗剤、石鹸、異世界定番のボディソープやシャンプー、陶磁器の食器、タオルなどを取り扱う。

 ・【アイテムバッグ】の魔法をかけて空間拡張した魔道具も取り扱っても良さそうだ。

 ・また、マミたちの協力を得て、女性用品専門店を併設する予定である。


 

 ・基本的にはお手伝いゴーレムに働いてもらい、作業用ゴーレムで警備を行うため、人件費がかからない。

 ・経済や社会貢献を二の次にした、儲け最重視の店舗経営である。

 ・支払いは基本的に自前で作成した電子マネーを使用。

 ・既存の硬貨も電子マネーに交換可能だが、交換率は魔石よりも低く設定した。


 これで、アメリア国内の魔石を効率よく回収できるはずだ。

終焉の暁シュウエンノアカツキと言います。


よろしくお願いします。


エックス(旧ツイッター)垢です。こちらもよろしくお願い致します。


終焉の暁 @syuennnoakatuki

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ