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片道50kmの通勤リベンジ②

さて、火曜日は祝日だったので渋滞は覚悟していた。

特に関越自動車道の上りは16時前から断続的に発生して、帰宅時間帯である18時前後は川越インターを先頭に30km以上の自然渋滞が発生する。そして、その渋滞の中で事故が起きやすく通過時間が倍以上になる事も多かった。

その様なことから下道で帰ることが多く、車でもバイクでもかかる時間は変わらないのだから、天気さえ悪くなければバイクの方が気晴らしになって良いと考えたわけだ。

実際、出勤時は高速道路の渋滞はなかったものの、一般道もそこまで車の量は増えていなかったので少しばかり早く着けた。もちろん、防寒対策はバッチリ行ったので快適な通勤状態だったと言えるだろう。


午後の休憩中に渋滞情報をチェックしたら、予想通りに川越〜鶴ヶ島と坂戸西〜東松山で渋滞が発生していた。

就業間際のチェックでは川越を先頭に花園までの渋滞に発展していた。この状況であれば、車だったとしても一般道での帰宅を選択しただろう。


DIO110の満タン時の机上走行距離は200kmくらいだ。丁度2往復にあたる距離なわけだが、給油口いっぱいまで入れてはいないので、今日の帰りは家まで持たないだろうと考えていた。燃料計も10目盛中2目盛目が点いたり消えたりだったので、会社近くのガソリンスタンドに寄った。空いていた給油機の前に止め、溢れさせない様に慎重に給油する。ここの給油のズルは短いものなので、ガソリンタンク内が見難いのだ。以前溢れさせた経験があったので、慎重にもなろうというものだ。

ついでに空気圧も確認しようかと事務所前にバクを移動したが、空気入れの金具が長い物だったので断念。1月前に調整はしていたものの、当時と気温差が10℃以上あるので少し不安だったが仕方がない。


再スタートして制限速度より少し遅いくらいの流れに乗って国道を走る。チョイチョイ渋滞しながらも、東松山インター辺りまでは良いペースでたどり着く。ココから渋滞を嫌がって降りてきた車が合流してくるので、暫くは渋滞が酷くなる。渋滞が酷くなってくる時になるのは停車した時の後ろの車の位置だ。割り込みされたくないのは分かるのだが、車間距離を1m位まで詰められるとヒヤヒヤする。


『貴方は追突されても物損か悪くても鞭打ち程度だろうが、バイクの此方は玉突きされたら骨折だってあり得るのだよ。もう少し離れてくらはしなだろうか。それとも、すり抜けで前に出ろとの無言の圧力でも掛けているのか?』


なんて考えが頭をよぎる。

玉突き事故で挟まれたくはないので、私は車間をよりいっそう開けるようになる。もちろん、これ幸いとウインカー1回で割り込む車も居れば、パッシングで煽ってくる車も居る。2車線でこっちは左の走行車線にいるのだ、そんなに急いでいるなら右車線に行けと思う。もちろん右車線だって混んでいるのだから、速度は此方と変わらないが。


一番疲れたのは立体交差の上り坂だ。CVTのミッションだといえども、車と違って自動のクラッチがあるのだからクリープ現象は発生しない。下がらないようにアクセルを煽ってスタートさせるのは渋滞時にはかなり神経をすり減らすので、この時ばかりは半クラッチが使えるギヤ車が少し羨ましく思える。


川島に入ると渋滞は解消してスムーズに流れる。左車線を制限速度ちょっとで走れば、ストレスが溜まっていたであろう運転手の車が右車線からどんどん抜いて行ってくれる。速度超過で捕まってしまえと思う反面、事故って渋滞を発生させて迷惑かけるなよとも思いつつ川越を目指す。

国道16号との交差は相変わらず割り込みがすごいが、これさえ抜ければスムーズに流れるだろうと我慢するが、立体交差を上がった途端に流れが止まった。ずっと先の立体交差までブレーキランプが連なって点いているのが見えた。

咄嗟に隙間を見つけて右車線に入り川越警察前を抜けて16号に入る。再度254号方向に行き、254号と並行する県道113号へ抜けた。この道は南古谷駅の側を抜ける上にウニクスなどの商業施設があって混むのだが、踏切さえ越えてしまえば比較的空いている。予想通りの状況で463号まで戻って来られた。


予想していたよりは時間もかかったが、疲れはほとんどなく車より快適だったと言えるだろう。

まぁ2輪車の辛さ基準は、梅雨時にカッパを着て20kmの自転車通勤なので、一般的な基準とはズレているとは理解している。


そんな感じで2日連続で行った通勤リベンジは、たまにならば往復100kmのバイク通勤だって問題ない事が確認できたのが最大の成果だったと思う。


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