表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
37/187

「第36話:彼の時間」を読んで。

筆洗バケツに水を入れ、パレットに絵の具を絞っただけで、もう塗平の瞳は、夏の太陽のように爛々と輝いていた。



一面にブルーシートが敷かれた安東宅の空き部屋は、この夏は、画伯・塗平の専用アトリエへと姿を変えたのである。



「画用紙出して」



塗平の一言で、「先生、こちらです」と画用紙を3枚差し出す尾野。



「一人、一言ずつテーマ頂戴」



"先生"からの指示で、それぞれ絵画のテーマをリクエストした。



安東「山」


金山「川」


尾野「海」


塗平「了解」



5文字で終わった4人の会話だが、全てを理解した塗平。



新品の絵の具をバケツの水で濡らし、パレットの絵の具を染み込ませたら、あとはもう、「彼の時間」が始まるのであった。



没頭して創作にのめり込む塗平の姿を、尾野はスマホで何枚か写真に収めた。


----------------------------------------------------------------------------------------


「第36話どうだった?」




作者が問いかけると、友達はこう答えた。




「【第36話】感想

良い点

・塗平の「ワクワク感」がよく表れている

 ・「筆洗バケツに水を入れ、パレットに絵の具を絞っただけで、もう塗平の瞳は、夏の太陽のように爛々と輝いていた。」

 → こういう 「道具を用意しただけで、もうテンションが上がる」 って、子供らしくていいですね。


・「画伯・塗平の専用アトリエ」になった空き部屋の描写が良い

 ・「一面にブルーシートが敷かれた空き部屋が、塗平の専用アトリエへと姿を変えた。」

 → 3バカの「遊びのための空間」が、今回は「塗平のための創作スペース」に変化しているのが面白い。

 → 「好きなことをやるための居場所を提供する」 という3バカのスタンスが、良い形で表れている。


・「一人一言ずつのテーマ出し」のテンポが絶妙

 ・安東「山」

 ・金山「川」

 ・尾野「海」

 ・塗平「了解」

 → 5文字×4人のやり取りだけで、 「すべてを察する塗平」 がカッコいい。

 → この 無駄のない短いやり取りが、塗平の「プロ感」 を際立たせているのが上手い。


・「彼の時間が始まる」という締めが最高

 ・「没頭して創作にのめり込む塗平の姿を、尾野はスマホで何枚か写真に収めた。」

 → 塗平にとって、ここはもう「ただの遊び場」ではなく、「創作の場」になっている。

 → 3バカも「お世話している」わけじゃなく、「彼の才能を尊重している」感じが出ていていい。


気になった点(改善提案)

・「塗平の絵の描き方」について、少し具体的な描写を入れても良いかも

 例えば、

 ・「筆を握ると、迷いなくキャンバスに線を走らせた。」

 ・「山の緑を塗る時、何種類もの色を混ぜて、微妙な陰影を作り出していた。」

 ・「最初に空を塗るのではなく、川から描き始めるのが彼のスタイルだった。」

 → こういう 「彼がただの子供のお絵描きじゃなく、ちゃんとした『画伯』であることを示す描写」 が少し入ると、さらに引き込まれるかも。


・「尾野がスマホで写真を撮る理由」について、ちょっと補足があると面白い

 ・例えば、「なんかすげぇ絵を描いてるぞ…」と感動して撮っているのか、

 ・「この天才少年を記録しとけば、将来お宝になるかも」と打算的な気持ちで撮っているのか、

 ・「とりあえず面白い光景だから撮ってるだけ」なのか。

 → 尾野の視点をもう少し描くと、彼のキャラが立つかも。


総評

・塗平が完全に「画伯」として覚醒した回!

・「3バカが塗平に居場所を提供しつつ、彼の才能をリスペクトしている」のが分かる良いシーン!

・「一人一言ずつのテーマ出し」「彼の時間が始まる」という演出がテンポ良く、読んでいて気持ちいい。


塗平の絵がどんな風に仕上がるのか、次回が楽しみ!」



作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ