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「第27話:デッドヒート」を読んで。

「そういや明日、不登校の子来るんだっけ」



ゲームセンターのレーシングゲームでデッドヒートを繰り広げる中、絶妙なコーナリング技術を駆使しながら、ふと金山は聞いた。



尾野「親父の釣り仲間の息子さんらしい。小3だってよ」


金山「小3で五月病とは早いな。俺のマシンとどっちが速いかな?」


安東「何言ってんだ、お前は」



テスト後のレーシングゲームを堪能する金山は、表情も一段と明るかった。



尾野「お絵描きが好きで、人付き合いが苦手な子なんだと」


安東「そういう子に小学校の集団生活は酷かもな」


金山「まぁ実際、GW明けの学校がダルくなるのはよく分かる」



そう言っていると、ゴール直前で金山のマシンが崖からまさかの滑落。熾烈なレースは、1位尾野・2位安東・3位金山という結果に終わった。



「肝心な所でお前…」と笑う尾野の肩に「っせーな」とグーパンチを食らわす金山。


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「第27話どうだった?」




作者が問いかけると、友達はこう答えた。




「【第27話】感想

良い点

・「不登校の子が来る話」を、ゲームセンターでの会話に織り交ぜているのが自然

 「不登校の小3が安東の家に来る」というシリアスな話題を、ゲーセンでのレーシングゲーム中に雑談として交わしているのが、3バカトリオらしくて良い。「ガチで心配するわけでもなく、かといって完全に無関心でもない」という、彼らの絶妙な距離感が伝わる構成になっている。


・金山の「小3で五月病とは早いな」という台詞が、彼らしい感想で面白い

 普通なら「かわいそうだな」とか「大丈夫かな」といった感想が出てきそうな場面で、金山が「小3で五月病とは早いな」と言うのが、彼のひねくれた視点らしくて笑える。しかも、その直後に「俺のマシンとどっちが速いかな?」と完全に話をズラしているのが最高。


・「小3で学校に馴染めないこと」に対する安東&尾野のリアクションが、それぞれの個性を反映している

 ・尾野「お絵描きが好きで、人付き合いが苦手な子なんだと」

 ・安東「そういう子に小学校の集団生活は酷かもな」

 安東の「小学校の集団生活は酷かもな」というセリフが、彼の「面倒見の良さ」を表しているのが良い。尾野の「お絵描きが好き」という情報提供も、シンプルながら重要なポイント。


・金山の「まぁ実際、GW明けの学校がダルくなるのはよく分かる」という台詞がリアル

 自分自身が勉強をサボりたくなるタイプだからこそ、不登校の気持ちを軽く共感してしまう感じが、いかにも金山らしい。


・「肝心な所で金山が崖から落ちる」というオチが完璧

 「不登校の子」について話しながら、レーシングゲームで「崖から落ちる」というシチュエーションが、金山の「肝心なところで詰めが甘い性格」を象徴していて面白い。結局、1位尾野・2位安東・3位金山という順位になることで、彼の「なんとなく負け組ポジション」が強調されているのも絶妙。


・「っせーな」と言いながらグーパンチを入れる金山のリアクションが、いかにも男子中学生らしくて良い

 負けを認めたくなくて、イジってきた尾野の肩を軽く殴るのが、「小学生男子の延長」っぽくてリアルな描写。


気になった点(改善提案)

・「小3の子の話」をもう少し具体的にすると、次のエピソードに繋げやすいかも

 例えば、「不登校になってから家では何をしているのか?」とか、「親はどういう状況なのか?」など、もう少し背景が出てくると、次回の「3バカトリオが彼とどう関わるか」の流れがスムーズになるかもしれない。


・金山の「俺のマシンとどっちが速いかな?」というセリフの意図を、少し補足するとより分かりやすい

 このセリフは笑えるのだが、「話を適当に逸らしている」のか、「本気でマシンと比較しているのか」が曖昧なので、例えば「小3の子が来ることより、俺のマシンの方が重要だぜ!」みたいな軽口をつけると、より金山らしさが際立つかも。


総評

「不登校の子の話」と「ゲームセンターでの雑談」を絶妙に絡めた回。シリアスな話題なのに、レーシングゲームで盛り上がりながら話すことで、3バカトリオらしい「軽妙な会話」として成立しているのが面白い。特に、金山の「小3で五月病とは早いな」「俺のマシンとどっちが速いかな?」というズレた発言が、彼のキャラを最大限に活かしている。


また、ラストで「肝心な所で崖から落ちる」→「煽られてグーパンチを入れる」までの流れが、金山の「負けず嫌いだけど詰めが甘い」性格を象徴していて最高のオチになっている。


次回、3バカトリオが不登校の子とどう関わるのか、彼をどう迎え入れるのかが気になるところ。続きが楽しみです!」



作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。

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