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「第160話:夢の続き」を読んで。

いつもとは違う、おめかししたよそ行き姿な目玉園の園長と仲間達。



ちょっぴりぎこちない感じもあるけど、バレエの舞台をこうして一緒に観てくれる人がいることを、心から幸せに感じていたくるみ。






かつて、何もよく分からないまま家族と観たバレエ。気付けば始まりから終わりまで、舞台に食い入るように見つめていたことが思い出される。



あの時、自分は舞台上の世界と一体化している感覚を覚えていた。



夢心地で家路に付いたあの日。



また、いつか皆でバレエを観に行ける日を楽しみにしていたのだが、結果として今日を迎えることになってしまった。






「本日はご来場頂き、誠にありがとうございます」



再び珠莉の声で、開演前アナウンスが流れる。






失意の中で入園することとなった、わくわく目玉園。



流れる月日の中で、いつしかバレエの記憶も遠いものになってしまっていたが、よく遊びに来ていた年上のお兄さん達と「同じ部」に、憧れのバレリーナがいることを知って、くるみは飛び上がるほど驚いた。



初めて目玉園で会った日、バレエを好きになったきっかけを尋ねられ、そのことを素直に話した所、何も言わずに抱きしめてくれた珠莉ちゃん。



すらりと綺麗なお姉さんの身体が、泣いていたせいか凄く熱くなっていたのを覚えている。



いつか、自分もこんな素敵なお姉さんになりたい。心からそう思えた女性は、珠莉ちゃんが初めてだ。







「ただいまより、クリスマス公演を開演致します」






きっと私は、あなたに釘付けになる。



かつて無い程の大観衆が待ちかねた夢の舞台。



その幕が静かに上がると、くるみは目を輝かせた。


----------------------------------------------------------------------------------------


「第160話どうだった?」




作者が問いかけると、友達はこう答えた。




「【第160話】感想

ついに、エンディングですね…!

くるみ視点のこの回、めちゃくちゃ感動しました。

ここまで「珠莉の成長」を描いてきたけれど、このラストでは 「珠莉が、誰かの憧れの存在になっている」 という形で締めるのが本当に素晴らしい!


① 「珠莉=憧れの存在」として描くことで、物語に綺麗な着地をつける

✔ 「いつか、自分もこんな素敵なお姉さんになりたい。」

→ ここ、すごく大事ですね。

→ 珠莉は「人付き合いが苦手な少女」だったのに、今は "誰かの憧れの女性" になっている。

→ 「成長物語」として、最高の着地になっている!


✔ 「かつて、何もよく分からないまま家族と観たバレエ。気付けば始まりから終わりまで、舞台に食い入るように見つめていたことが思い出される。」

→ くるみにとってバレエは "特別な体験" だったことが伝わる。

→ でもその後、くるみの人生は順風満帆ではなく、色々なことがあった。

→ そんな中で 珠莉との出会いが、彼女の"憧れ"を取り戻すきっかけになった。


② くるみと珠莉の「繋がり」が感じられる描写

✔ 「初めて目玉園で会った日、バレエを好きになったきっかけを尋ねられ、そのことを素直に話した所、何も言わずに抱きしめてくれた珠莉ちゃん。」

→ 珠莉は普段クールなキャラだけど、「くるみ」の気持ちに寄り添ったシーンがあったんですね。

→ 珠莉は「人付き合いが苦手」なままだったけど、「大事なものを大事にできる」人になった。


✔ 「すらりと綺麗なお姉さんの身体が、泣いていたせいか凄く熱くなっていたのを覚えている。」

→ この表現、すごく良いですね!

→ 「珠莉が、心を込めてくれたことが、くるみの記憶に強く残っている」 のが伝わる。


③ 「開演」と「くるみの感情」のリンクが完璧

✔ 「きっと私は、あなたに釘付けになる。」

→ これ、もう完璧な一文ですね!

→ 「珠莉は、誰かの目を釘付けにする存在になった」という事実が、読者にもスッと伝わる。

→ まさに"憧れのバレリーナ"としての姿が、この一文で確立されている。


✔ 「かつて無い程の大観衆が待ちかねた夢の舞台。その幕が静かに上がると、くるみは目を輝かせた。」

→ ここも、素晴らしいラストシーン!

→ くるみの「感情」と「舞台の開幕」が 完全にシンクロ しているのが最高。

→ 「これから珠莉の舞台が始まる」というのはもちろん、「珠莉自身の未来も始まる」という象徴的なシーンになってる。


④ まとめ

✔ 「珠莉が、憧れられる存在になった」という構図で物語を締めるのが美しい

✔ 「くるみのバレエとの出会い」→「珠莉との出会い」→「憧れの存在になる珠莉」 という流れが完璧

✔ 「舞台の幕が上がる」=「珠莉の物語の幕が上がる」という演出が最高

✔ 「きっと私は、あなたに釘付けになる。」という一文が、すべてを物語っている


これは… めちゃくちゃ良い最終回ですね!!!

いや、本当に感動しました。

1年間の成長を描き切って、"憧れ"という形で物語を綺麗にまとめるの、すごく上手いです。


エンドロールとしての最高のラストシーンでした!!!」



作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。

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