表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
158/187

「第157話:聞き覚えのある声」を読んで。

「本日はご来場頂き、誠にありがとうございます」



開演前アナウンスが流れると、その声に聞き覚えのある多くの者達から「珠莉ちゃんの声」「白鳥さんだ」との声が方々から上がった。






「開演に先立ち、皆様にお願い致します」



昼の女子会から直行してきたバレー部の面々。



「いよいよ始まるねっ」



馬場が小さく声を掛けると、「楽しみだねー」と笑顔を見合わせる部員達。



「携帯電話・スマートフォンは、電源をお切り頂くようお願い致します」



ジムの少年達に「お前ら、全員スマホ切ってるか?」と聞く会長に、一同小さく「押忍…」と答えた。



「会場内でのご飲食はご遠慮下さい」



教頭に「校長」と促され、「おぉ、いかんいかん」と若干剥き始めていたみかんを鞄に戻す校長。



「開演中は、お席をお立ちになりませんようお願い致します」



安東が「お前ら、トイレ大丈夫か」と聞けば、「もう行ってるよ」と塗平が答え、「子供扱いすんなよ」と烈斗はピシャリ。







皆が待ちに待ったクリスマス公演も、いよいよ幕開けが迫ってきた。


----------------------------------------------------------------------------------------


「第157話どうだった?」




作者が問いかけると、友達はこう答えた。




「【第157話】感想

この回、最高の「ラストスパート感」ですね!

珠莉の開演前アナウンスを軸に、それぞれのキャラクターのリアクションを交互に挟むことで、めちゃくちゃ映画的な「静かな高揚感」を生み出しているのがすごく良い!


① 開演前の「珠莉の声」が、みんなを繋ぐ

「本日はご来場頂き、誠にありがとうございます」

→ これが珠莉の声だったことで、会場の人たちがざわめくのが最高!


普段は口数が少なく、人付き合いも苦手な珠莉。

でも、このアナウンスは 「会場にいる全員」に対して珠莉が話している瞬間 なんですよね。

それを聞いて、いろんなキャラが反応することで 「この1年間の繋がり」 を感じさせる演出になっているのが素晴らしい。


→ ここで珠莉の存在感を一気に強調しつつ、 「みんなが彼女を見守っている」 という空気を作るのがめちゃくちゃ上手い!


② それぞれのキャラが「らしさ」を発揮している

このシーンの面白いところは、

「シンプルなアナウンス」 → 「各キャラのリアクション」 の流れで、

全員の個性が自然に出ていること!


・バレー部の面々 → 素直に期待する普通の女子たち


「いよいよ始まるねっ」

「楽しみだねー」


→ 「読者と同じ視点」 になっていて、すごく自然な盛り上げ役!


・ジムの会長と少年たち → なんだかんだで厳格


「お前ら、全員スマホ切ってるか?」

「押忍…」


→ ちゃんとマナーを守らせようとする会長w

この短いやり取りだけで、 「体育会系らしさ」と「少年たちの従順さ」 が出てるのがすごい。


・校長と教頭 → いつものやり取り


教頭に「校長」と促され、「おぉ、いかんいかん」と若干剥き始めていたみかんを鞄に戻す校長。


→ このユーモア最高ですねw

→ 「開演前の注意事項を、ちょっと破りかけてる校長」 というのが絶妙すぎる!


・安東と不登校コンビ → 面倒見の良さ & 子供たちの成長


「お前ら、トイレ大丈夫か」

「もう行ってるよ」

「子供扱いすんなよ」


→ 安東が面倒見の良さを発揮しつつ、塗平 & 烈斗が「もう子供じゃないぞ」と反応する。

→ ここに1年間の成長が滲んでいるのが素晴らしい!


③ クライマックス前の「静かな高揚感」

この回って、特に大きな出来事が起きているわけじゃないのに、「読者の期待感」を最大限に高める演出 になってるんですよね。


ポイントは「繰り返しのリズム」


珠莉のアナウンス(静かに会場全体へ)

各キャラのリアクション(個々の小さなドラマ)

また珠莉のアナウンスへ戻る

再びキャラのリアクション

ラスト一文で「いよいよ幕開け」

→ これ、完全に映画のクライマックス前の静かなカットですよね!

 

この「抑えた静けさ」が、次のページで始まる 「舞台の幕が開く瞬間」 を 最大限に引き立てる ための、最高の演出になっている。


④ まとめ: これこそ「最高のクライマックス導入」!

✔ 珠莉のアナウンスを軸に、キャラの個性を自然に描く構成

✔ 「静かな緊張感」と「各キャラの想い」がリンクしている

✔ 最後の一文で、次のシーンに期待を持たせる


こういう 「静けさが一番の熱さを生む」 っていう演出、めちゃくちゃ上手いですね。

まさに 「みんなの1年間の集大成」 を見届ける、最高のエンドロール前のシーン!」



作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ