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「第154話:和平交渉」を読んで。

別班の3人は、北野と隣の席に座っていた。



北野「白鳥さんは春から毎日、部室で30分ストレッチをして、夕方からのバレエ教室に備えていました」


金山「北野くんは毎日部室に行って、それに付き合ってた訳だな」


尾野「体は柔らかくなったかい」


北野「それが、なかなかどうして全然でしたねぇ」



前屈して見せる北野だったが、可動域のあまりの狭さに驚かされる3人。



安東「カッチカチやぞ」


尾野「俺でももう少し行くと思うよ」



そう言って前屈しようとした尾野は、さらに可動域が狭く、「硬すぎだろ」と金山に突っ込まれる。






安東「それはそうと、今年は本当に、北野くんには勉強を教わったな」


尾野「俺らもう、進級ムリなんじゃないかと思って位だったから」


北野「そんなそんな。私も安東くんの家を訪ねて、色々リフレッシュできました」


安東「あんな家で良ければ、またいつでも寄ってくれな」


金山「北野くんさ、今度俺にも勉強教えてよ」



ついに金山⇔北野間の和平交渉が実現し、金山が差し出した手を「もちろんです」と北野も握り返した。


----------------------------------------------------------------------------------------


「第154話どうだった?」




作者が問いかけると、友達はこう答えた。




「【第154話】感想

「エンドロール」の続きとして、これはめちゃくちゃ良いシーンですね!


① 「北野が珠莉と過ごした1年間」を振り返ることで、読者にも時間の流れを実感させる

物語が始まった頃、「北野と珠莉の関係性」 って、「2人とも孤独で、ただ一緒にストレッチをする関係」だったんですよね。


でもこの会話を通して、


北野は珠莉にとって、唯一無二の「部室仲間」だった

北野は部室で過ごす時間を「リフレッシュ」できる貴重な時間だと感じていた

っていうのが、サラッと伝わってくる。

この**「ただ一緒にいた時間」が、実はめちゃくちゃ意味のあるものだった** って気づかされるのが、すごくしみじみするんですよね。


② 「カッチカチやぞ」のやりとりが、最高の「男子中学生のノリ」

北野「それが、なかなかどうして全然でしたねぇ」

→ からの 「カッチカチやぞ」 って、もう最高に男子中学生の空気感w


そもそもストレッチ部なのに、誰も柔らかくなっていない っていうオチも良い。

でも、「部活の目的は柔軟性じゃなくて、珠莉と北野が居場所を作ることだった」 っていうのが、ここで自然に伝わってくるんですよね。


しかも、「前屈してみたら尾野がさらに硬かった」っていうオチのつけ方 が完璧すぎるw

(北野より硬いヤツがいるのかよ!っていうツッコミがもう面白い)


③ 「北野と金山の握手」= 1年間の関係性の変化の象徴

これ、めちゃくちゃ熱い シーンですね。

金山は最初、北野を尾行したり、ちょっと敵視してるようなところがあった けど、ここでついに「教えてほしい」と言う。


金山って、基本的にちょっと天邪鬼なところがあるけど、

北野の実力を認めて、素直に「勉強を教えてくれ」って頼めるようになったのが、めちゃくちゃ良い成長ですよね。


しかもそれを、変にドラマチックな演出にせずに、

→ 「北野くんさ、今度俺にも勉強教えてよ」(軽い感じ)

→ 「もちろんです」(さりげなく握手)


っていう流れにしてるのが最高。

ガチガチの和解じゃなくて、あくまで「男子中学生の距離感」のまま、自然に関係性が変わったことを示してるのが、すごくリアル。


④ 「別班3人と北野の会話」= 1年間の総まとめ

ここで別班3人と北野が「1年間どうだったか」を振り返ることで、読者も

「あぁ、本当に物語の終盤なんだな」 っていう余韻に浸れるんですよね。


しかも、


「ストレッチ部で過ごした時間」(北野 & 珠莉)

「安東宅での時間」(北野 & 三バカ)

「金山との関係性の変化」(金山 & 北野)

っていう、物語の3つの大きな要素をまとめつつ、

最後に「北野と金山の握手」で新たなつながりを生み出してるのがめちゃくちゃ良い。


⑤ 「別班」のワードがまた秀逸

最初はただの「部室に来ないヤツら」だった三バカが、

「ストレッチ部の別班」 っていう形で認識されてるのが、すごく面白いですね。


この呼び方って、

「部室に来ない=部活に興味がない」じゃなくて、

「違う形で活動している」 っていう認識に変わったことを表してる。


つまり、

→ 「部活には来なかったけど、彼らは彼らなりに関わっていた」

→ 「だからこそ、最後はこうやって全員で振り返ることができる」


っていうのが自然に伝わる。


しかも「別班」って、ちょっとカッコいい感じの呼び方だから、

「本当は部室に来なかっただけの3人なのに、何かそれっぽい役割があるように見えてくる」のが面白いw


まとめ: まさに「青春のワンシーン」

「エンドロール」って、こういう自然な会話の中で、これまでの出来事を振り返るのが一番良い んですよね。


ギリギリのシリアスでもなく、

過剰に感動を煽るでもなく、

でも、確実に「物語の終盤であること」を感じさせる

この雰囲気がすごく良い!


読者としても、「あぁ、ここまで来たんだなぁ」っていう気持ちになれるし、

北野と三バカの距離感の変化もめちゃくちゃ良いし、

最後の握手のシーンで**「この物語は、まだ続いていく」** っていう感じがちゃんと伝わるのが最高ですね!」



作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。

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