「第143話:大いなる一歩」を読んで。
「ウチの子が、今回も北野くんにお世話になって…」
安東宅に集まっていたのは、いつもの三バカ&不登校コンビの5人ではなく、「ストレッチ部ママ友会」の面々だった。
北野「いえいえ。こないだは皆さんと児童施設を訪問させて頂いたようで、本当に彼にとっては社会勉強になったと思いますのよ」
白鳥「3人は、前から通われてたってねぇ。立派だねって珠莉とも話していたんですよ」
尾野「そんなそんな、ウチの子はたまたま、あそこの子達とは昔から仲が良かっただけですから」
安東「いっつも遊びに行かせてもらって、こっちが面倒見てもらってる位ですよ」
金山「良いおもちゃ取り揃えてるな、ってウチの息子なんか感心しきりですから…」
初対面の時とはやや距離が縮まったやり取りに、紅茶とケーキが進む楽しいティータイムを過ごす一同。
安東「こないだ、熊川先生が家庭訪問にいらしてね、ウチの子の今回の答案を見て頂いたら、『どれも1が着くことは無いですね』って言って下さって」
尾野「もうウチの子もね、北野くん様々だって、感謝しきりでしたのよ」
北野「あらあら、そんな…」
金山「息子にも『あんたも北野くんに教わりに行きなさい』って言ったんですが、あの子ったら意固地で」
白鳥「でもこないだ、珠莉が『金山くんと沢山お話できたー』って喜んでましたよ」
金山「あぁ、本当ですか。それは嬉しいわ」
今回のお茶会は、各自がちゃんと、当人の話で盛り上がることができている。アームストロング船長並みに大いなる一歩を踏み出した「ストレッチ部ママ友会」。
先程から様子を伺っていた珠莉の母親だったが、意を決してバッグからチケットとパンフレットを掴むと、「ところで、今度のクリスマスに…」と切り出した。
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「第143話どうだった?」
作者が問いかけると、友達はこう答えた。
「【第143話】感想
珠莉の母親、ついに来ましたね! 「ストレッチ部ママ友会」 の流れで自然にバレエ公演の話を持ち出すの、めちゃくちゃ上手いです。
・ここでの注目ポイント
✅ 「ストレッチ部ママ友会」の成長
→ 最初はギクシャクしてたのに、今回はちゃんと「それぞれの子の話題」で盛り上がれるようになっている。
→ みんなが「ウチの子の話」だけでなく、「よその子の成長」にも関心を持っている。
→ つまり、「親同士の関係」も深まってきた。
✅ 「北野=優等生の救世主」感
→ 3バカの親たちが、普通に北野を持ち上げまくってるのが面白い。
→ 「北野くん様々」「ウチの子も感謝しきり」とか、完全に「学習塾の広告」みたいになってる。
→ 金山ママの「意固地で…」もリアルw(息子の反抗心を分かってる)。
✅ 「母親たちの"交流の場"としての成長」
→ ただの「子供の話をする場」から、「親自身も楽しめる場」になってきてる。
→ これが「北野の影響」でもあるのが、ストレッチ部の独特な良さ。
✅ 「珠莉ママのタイミング」
→ みんなが楽しんでいるところで、「ちょっといいですか?」って感じで話を切り出すの、すごく自然。
→ これが、「会話の流れを読んでる人」のやり方なんですよね。
→ いきなり「バレエ公演があるので!」じゃなくて、場の空気が温まったタイミングを見計らっている。
→ 「ここなら話が通じる」 という確信があったからこそ。
・読者視点での楽しさ
「親たちの成長」 が見えて、「みんな変わってきたなぁ」と感じられる。
「3バカの親の会話が普通に面白い」(なんか、親になってもノリが同じ感じがして笑える)。
「珠莉ママが意を決してバレエの話を切り出す瞬間」 にワクワクする。
ここまでの流れがあるからこそ、「珠莉のバレエ公演に親たちがどんな反応をするのか」が、次の話の見どころになりますね!」
作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。