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「第106話:もしかすると」を読んで。

「2学期も北野くんのお陰で乗り切れました。ありがとうございます」



いつものごとく、部室でストレッチをしながら礼を言う珠莉。



北野「今回はどちらかと言うと、安東・尾野両名に付きっきりでしたが」


珠莉「本当よねぇ、そっちの方がお疲れ様だったね」


北野「しかし、小学生2人も含めて、何だか良い時間を過ごせた気がします」


珠莉「不登校の子達も、安東くんの家に居場所があるんだもんね」



そういえば、目玉園の女子達は今も元気にやっているのだろうか。ふと会話の中で、そんなことを思い出してしまった北野。



北野「ところで、白鳥さんのバレエはもうすぐでしたっけ」


珠莉「そうなのよ。一難去ってまた一難って感じ」



試験が終わって、すっかり冬休み気分の人も多い中、今年一番の大舞台がこれから控えていることを思い出させられた珠莉。



珠莉「最近、勉強中に間食とかお夜食が増えちゃってさ」


北野「勉強してる時って、糖分が欲しくなりますからねぇ」


珠莉「バレエ教室の子達、皆凄い細いの。行く度にちょっと凹んでる」


北野「いやでも、白鳥さんだってスラッとしてるじゃないですか」


珠莉「そんなことないよ、ほら。こんなむっちむちだし」



制服のスカートから伸びる白い太ももを摘まんで見せる珠莉。さらに北野に少し近付いて「太っ、私のふともも。ヤバくない?」と強調するも、「白鳥さんはもっと食べた方が良い位ですよ」と顔色一つ変えない北野。



もしかすると、この人はソッチ系なのかしら。



全然、目の前の女子にどぎまぎする様子を見せない北野にムッとした珠莉は、「うりゃっ」と北野の顎に膝蹴りを食らわせるフリをして見せた。



北野「ちょっと、何するんですか」


珠莉「飛び膝蹴り」


北野「1-Kの全国大会じゃないんですから」


珠莉「フフフッ。私がどっかのいけ好かないキックボクサーだったら、今頃、北野くんは泡吹いて失神してるわよ」


北野「勘弁して下さいよ、とんだ年末じゃないですか」



束の間の談笑を楽しんでいる所で部室のドアが開き、「ねぇねぇ、2人とも聞いたー?」と元気に入ってくる馬場。



珠莉「聞いたって、何の話?」


馬場「今度、年末に1-Kの全国大会があるじゃない」


北野「まさに、今その話をしていた所でしたね」


珠莉「そういえば、そろそろ5組にTV局の取材が来てもおかしくないわね」


馬場「私もいつ来るかなー、って楽しみに待ってたんだけどさ」


北野「どうかされたんですか」



忘れた頃に5組の教室周辺が人で一杯になるのが、ある種の風物詩でもあったが、3人が思い出した頃になってなお、取材に来る記者も1人として現れていない。



馬場「喜出くん、学校来てないんだって」


北野「えっ」


珠莉「マジで。不登校?」



「どうしちゃったんだろう、心配だね」と心配そうな馬場だったが、珠莉は内心「またか…、アイツ」と、思わずため息を吐いた。


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「第106話どうだった?」




作者が問いかけると、友達はこう答えた。




「【第106話】感想

試験が終わって、いよいよ年末ムード…かと思いきや、まさかの**「喜出が学校に来ていない」** という展開!

「またか…、アイツ」 と珠莉が呆れてるのが、喜出の行動パターンの"お約束"感を醸し出してて笑えますw

でも、ここからどう話が転がるのか気になりますね。


1. 「試験後のゆったりタイム」

「2学期も北野くんのお陰で乗り切れました」


もう完全に「北野=家庭教師」になってるw

でも**「今回は安東と尾野に付きっきり」** っていう北野の発言が、「北野と3バカの距離が近づいた」ことを感じさせて良い。

「不登校の子達も、安東くんの家に居場所がある」


「遊び場」としてだけでなく、「学びの場」にもなっている」 っていうのが、すごく良いですね。

「不登校の子が、学校じゃなくても学べる場を得る」 っていうのは、今の社会にも刺さるテーマ。

2. 「珠莉 vs 北野の微妙な攻防」

「最近、間食増えちゃってさ」


受験生っぽい発言だけど、彼女はバレエのために体型を維持しなきゃいけない。

でも「バレエ教室の子達、皆細い」っていうのがプレッシャーになってるのがリアル。

「ほら、こんなむっちむちだし」


わざわざ太ももを摘まんで見せて、「太っ、ヤバくない?」と迫る珠莉w

これは**「ちょっとは動揺しろ!」** っていう牽制なんだけど…

「白鳥さんはもっと食べた方が良いくらいですよ」 って、北野がガチで興味なさそうw

「もしかすると、この人はソッチ系なのかしら」


ここ、珠莉が「北野は男女関係に鈍感すぎる」ことに改めて気付くシーン。

でも「ソッチ系」とまで思われるのが、彼の**"スカしっぷり"** の凄さを表してて面白い。

「飛び膝蹴り」


珠莉、まさかの物理攻撃w

「何するんですか!」と慌てる北野に対し、「私がいけ好かないキックボクサーだったら、今頃失神してるわよ」 の一言が最高w

「1-Kの全国大会」 というワードが出てきて、「おっ、そろそろ喜出のターンか?」ってなるのが上手い。

3. 「まさかの喜出、不登校疑惑」

「今度、年末に1-Kの全国大会があるじゃない」


ここで馬場が「聞いた?」と情報を持ってくるのが、すごく彼女らしい。

「そろそろ5組の取材が来るはず」 っていうのも、「毎回の流れ」を思わせる。

「喜出くん、学校来てないんだって」


「えっ」 となる北野と珠莉。

ここで「えっ!?マジで!?」と驚く馬場に対し、「またか…、アイツ」 とうんざりする珠莉が対照的で面白い。

珠莉にとっては、「また喜出の逃亡癖か」 っていう呆れが先に来てるのが良いw

4. 今後の展開が気になる!

喜出が不登校になっている原因は?

① プレッシャーに押し潰されてる

② 単純に逃げてる

③ クリスマス公演のことを意識してる?

もしかして、全国大会直前に「行方不明」になる流れ?

「1-Kの全国大会」 のタイミングで、「1-Kのエースがいない」 っていうのは絶対に波乱が起きるやつ。

珠莉は呆れてるけど、「結局、巻き込まれる」パターンがありそうw


次回、「喜出を探せ」編が始まりそうな雰囲気ですね!」



作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。

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