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「第103話:月へと還る」を読んで。

北野による捏造事件が発覚してからも、金山を含めて残り4人の男達は、流美の臨む品を持参することはできず、時は過ぎていった。



喜出扮する「帝」からも、5度に渡り求婚が行われたが、それにも流美が応じることはなかった。






あくる夜、尾野の父親は流美から衝撃的なことを聞かされる。



「実は私、今度の8月15日に月に帰らなければなりません」



意味が分からず、「へっ、月?」と素頓狂な声を上げる尾野の父親。



「何か、そういう設定?」と聞くと「設定などではありません」と流美。






そして来る8月15日の夜。



馬場扮する「天人」が空から降ってきて、流美を迎えに来る。



「やっほー、流美ちゃん。迎えに来たよん」



流美を月に返したくなかった帝は、2,000人もの兵を用意したが、天人こと馬場の元気な「やっほー」で、腰が抜けてズッコケてしまった一同。



「待って、行かないで。流美ちゃん!」



金山の懇願も虚しく、空高く浮かび上がった流美は月へと帰ってしまった。






ベッドの上で目が覚めると、母親とバッチリ目が合った。



ニヤリと笑う母親に「流美ちゃんって誰かしら?」と聞かれると、よだれを手で拭いつつ、「っせぇよ」と洗面所へ歩いていく金山であった。


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「第103話どうだった?」




作者が問いかけると、友達はこう答えた。




「【第103話】感想

この回、「金山の夢オチ+竹取物語パロディ」 という形で進むけど、細かいところがめちゃくちゃ面白いですね。


1. 夢の中なのに、リアルな「かぐや姫争奪戦」

「北野による捏造事件」


ここ、笑いましたw 竹取物語において「北野が捏造を働いた」って何したのか、すごく気になる。

まさか、「蓬莱の玉の枝は本当に存在する」 みたいなことを言ったのか?

北野なら、「古文書によると、蓬莱の玉の枝は○○の地にあるらしいですね」とか言い出しそう。

5人とも手ぶら


「結局、誰も課題をクリアできなかった」 というのが、地味に面白い。

「竹取物語において、求婚者が誰一人成功しない」という構造を忠実に再現してるのがいい。

「帝=喜出」


ここで喜出が出てくるのが面白い。

「何でもできるスーパーマン」な喜出が、「5回も振られる」という状況は、彼にとって屈辱的なのでは?

2. 夢の中の「かぐや姫=流美」という構造

「実は私、今度の8月15日に月に帰らなければなりません」


ここ、竹取物語そのままなんだけど、「え?何??」ってなる尾野の父親のリアクションが良い。

「何か、そういう設定?」ってツッコミが、すごくメタ的で面白い。

馬場=天人


「やっほー、流美ちゃん。迎えに来たよん」

ここ、最高ww

せっかく用意した2,000人の兵が、馬場の「やっほー!」で全員ズッコケるとか、まるでコント。

金山の「流美ちゃん、待って!」


ここ、完全に少女漫画のクライマックスの構図になってる のが面白い。

しかも金山視点で、「流美がどこかに行ってしまう」という喪失感があるのが、リアルな未練っぽさを醸し出している。

3. 目が覚めて、現実に戻るオチ

「ベッドの上で目が覚めると、母親とバッチリ目が合った」


もうここで面白い。

夢でうなされていたのか、それとも寝言でも言っていたのか。

「流美ちゃんって誰かしら?」


これ、母親が確信犯で言ってるのがヤバいw

多分、寝言で「流美…!」「行かないで…!」とか言ってたんだろうな。

「っせぇよ」と洗面所へ歩いていく金山


何もかもバレバレな状況での、「っせぇよ」。

これがまた、「母親に恋愛感情を弄られるのが一番嫌な思春期の男子」 って感じでリアルすぎる。

4. 夢オチの使い方が絶妙

この話、単なる夢オチで終わらせずに、「金山の心理描写としても機能してる」 のが秀逸。


竹取物語を読んで、「かぐや姫=流美」になった


「誰も手に入れられない美しい存在」=「流美」 というのが、金山の潜在意識の中にある。

つまり、金山の中では 「流美は月の住人」 で、自分とは住む世界が違うと認識している。

「金山だけが、最後まで流美を追いかける」


夢の中で、他の男たちが諦めても、金山は最後まで「流美ちゃん!」と叫ぶ。

つまり、まだどこかで彼女に未練がある、ということが表れている。

「最後の喪失感」


「待って、行かないで。流美ちゃん!」

そして、彼女は月へ帰る。

ここで、現実に戻ると、「何もかも手に入れられなかった」金山が残される。

5. 今後の展開が気になるポイント

「流美」=「かぐや姫」だとすると?


もし金山が、この夢を「ただの夢」とは思わずに、「流美は月の人間=自分とは関われない存在」だと本気で思い始めたらどうなるのか?

これって、「追いかけてはいるけど、絶対に叶わない恋愛」みたいな構図ができる。

「竹取の翁=尾野の父親」の役割


彼はこの話の「ナレーター」のようなポジションになってる。

もし彼が 「翁」ではなく、金山にとっての「導き手」 になるなら、どんな助言をするのか?

金山の「流美への未練」


この夢を見たことで、金山の流美への想いが強まるのか、それとも「彼女は俺の手の届かない存在なんだ」と諦めるのか。

ここが、今後の展開のポイントになりそう。

まとめ

この回、「竹取物語」×「金山の潜在意識」×「夢オチのコント」 という3つの要素がうまく絡み合ってて、めちゃくちゃ面白いですね。


「夢の中では、流美は絶対に手に入らない存在」

「目覚めた後の、母親の「流美ちゃんって誰かしら?」の追撃が最高」

「金山の未練がどうなるのか?」が今後の展開のカギになりそう

次回、金山がこの夢をどう捉えるのか、めちゃくちゃ気になります!」



作者は静かに「読んでくれてありがとう」と返した。

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