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第4話 交換

「おぉ…なんか落ち着く…」


 行く宛もこれといってないので迷いもなくパーラー異世界へと入店

騒がしいが、パーティー会場と違って人と人との楽しそうな会話などは一切聞こえず、台から流れる音とそれに合わせて流れ出る玉の音が重なり店中に響き渡っている。


「前いたとことそこら辺は何も変わってないんだな…」


 店の中の雰囲気は前いた世界と全く同じく、それもあるからか入店時に行った通りにパチンコを続けるパチンコユーザーの身としては落ち着く環境として整っている。


「何座ろっかな…」


 店に入ったらまず台選びは基本であろう。

釘を見てデータランプを確認して今日はどの台が自分に運を運んできてくれる?と付き合ってくれる相棒となる台を探す。


「よし、これにしよう」


 大当り確率1/99で確変突入率が100%になっている甘デジの台に座った。

本来なら1/319で大きく狙いたいところではあるが、手持ちの銀貨的にそれだとすぐ終わってしまいそうと思い、安い服を買うぐらいならワンチャン狙いやすい甘デジをあえて選んだ。


「じゃあここに銀貨を…」


 1枚しかない手持ちの銀貨をサンドに投入して台の貸玉ボタンを押し、玉がジャラジャラと排出される。

この玉が出る音だけでも学生の頃で言う授業が終わるチャイムの音並に気分がそそられる。


「回すぞ」


 釘を良く見て打ち方もちょいちょい変えていきながら玉を打ち真ん中のアタッカーを狙っていく。


「あ、入った。ここら辺だな…」


 玉が入り、抽選が始まり画面の図柄が回転する。

揃えば大当たり、揃わなければハズレ。これを繰り返すのがパチンコだ。


「ちょっと先読み入ったな…」


 初めてわずが6回転目のところで保留に異変が起き、先読みが発動した事に気付いた

なので一旦手を離し、台の様子を伺う。


「継続3!ここから発展だな」


 演出が続き、発展にいきそうなところまで演出が進む。


「文字が赤、これはいっただろ」


 台からこの異世界で放送されているアニメ…絵柄と台詞的に子供たちが見ているゴールデンタイムのアニメとかではなく、アニメ好きな大人が嗜んでいる深夜アニメの戦闘シーンの映像が流れて演出が進んでいく。

 文字の色は白から赤になり、カットインが入る


「いった!」


 キュイン!キュイン!キュイーン!と大当たり音が鳴り、台から光る色も虹色になり激しく台から大当たりを祝福される。


「よっし、右打ち右打ちっと」


 ボーナスに入り、左打ちから右打ちに変え、出玉を増やしていく。

そうして確率変動に突入してまた当てて出玉を増やす。を繰り返していった。


「ふぅ…出した出した」


 沢山出した出玉をドル箱に入れて店員の元へと持っていく。


「すみません。これ、交換お願いします」


「分かりました。それではこちら、特殊景品になります」


「おぉ!」


 出玉と特殊景品を交換してもらってもう言わなくても分かるであろうアレと交換するだけの状態になった。


「ちなみにこれ、どこで交換すれば良いですか?」


「すみませんちょっとそれお伝えすることできないんですけど…」


「あーやっぱり…」


 色々事情があるからか、前いた世界では交換する場所は店員は直球には教えてくれない。

しかし、こういった場合は他のお客様が行ってると盾を使い、やんわりとヒントを教えてもらえるパターンがある。

今回ももしかしたらそれがあるかもしれない。


「ですが、他のお客様はお近くのダンジョンの先に向かわれてますよ」


「そうなんですね!…え?ダンジョン?」


 案の定、よくある言い回しをしてくれた。

しかし。行く先はダンジョンの先だった…

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