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いい女、時折可愛い人

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

この間の短編。『キラー』の続編です。

これ短編でも通じると思います。

この回は、かなりツンデレに寄ってるんで。最早別物な気がします。

この前のデートに引き続き、徐々に惹かれている自分がいる。さり気なく奢ってくれた事も、約束を取り付けてくれた事も、全部スマートで魅力的だった。だから思い切って言った事がある。

「先輩って、『いい女』って奴ですよね」

それを聞いた途端、先輩は僅かに仄暗い視線をして、両手で俺の顔をすっぽりと包み込んだ。それから何時になく真剣な顔で俺と目を合わせると、硬い口調でこう言った。

「凄く嬉しい。でも軽はずみにそんな事を言うもんじゃない。傷付くのは私じゃない。可愛い君だ。もっと私を良く見て、酸いも甘いも知った上で評価して欲しい」

そう言い終わると、キス出来そうな程近くにあった顔が遠ざかって行く。それから何時もの快活な笑顔でニヤッと笑った。さり気なく手を握ると、俺の手を引いて歩き始める。

「この後、暇? 暇じゃなくても暇にさせるけど」


行き着いた先は公園だった。大きな噴水がある前のベンチで腰掛けると、先輩は気紛れに何処かに消えた。元々猫のような人だ。流石に置いて帰りはしないだろう。案の定、数分で戻って来た。持っているのは、缶コーヒー。無糖が二つ。その内の一つを俺に差し出すと、隣に腰掛けた。

「缶コーヒーは平気そうだったから。勝手に買った。やっぱり某チェーンのお高い方が好み?」

「あ、いえ。好きです。幾らでした?」

鞄から小銭を出そうとすると、軽くペちっと手の甲を叩かれた。触られた。と言った方が的確かも知れない。思わず顔を見ると、僅かに頬を赤くしてムスッとした顔の先輩がいた。

「私が好みも聞かずに買ったから、君は出さんでいーの」

「……有難う御座います」

礼を言ってプルトップ缶を開けると、ほろ苦い匂いがした。缶は熱かったので、両手で持つ。その様をまじまじと見た後に、先輩は目線を逸らす。地面を見詰めていた。小石を足先で弄んで、何処か退屈そうだった。

「……下心……だもん」

「え。そう言うのあるんですか?」

この人に限って言えば、無さそうな気がする。打算とか抜きに好きに発言、行動し、気が変わったら大人しくなる。そこに損得勘定はない気がした。

「あるよ。……幻滅した……? 言っとくけど、誰彼構わず奢る真似とかしないから……。君以外の男子には当たり障りの無い返答しかしないから」

何時も好き勝手奔放に振る舞う彼女が、今は耳まで赤くして、震え声で言葉を紡ぐ。何時もならさり気なく手に触れて来そうなものなのに、それさえ無い。もしや? 照れてる?

「もっと沢山私を知った上で、『いい女』って言って欲しい。数回ご飯言っただけで、評価しないで欲しい」

「また誘っても? 下手な駆け引きとか苦手なんで、貸し借り抜きでお誘いしますよ」

意外と、俺はこの人の事を知らなかったのかも知れない。この人は、もっと可愛い人なのかも知れない。


オマケ

「鳩ってさー、凄い目敏いの。お菓子食べるとすぐに足元寄ってくんのね。『どれ、わても』って。で、食べるの止めるとどっか行くの。『お前らはぁ、餌がねぇと来ねぇのかよ!! つか頭良いな畜生!!』って思ったよね〜」

「俺はエサがなくとも、お供しますけど」

「……君、そう言うところだぞ」

ある動画の切り抜きを見て、ふと思ったんですよ。

『マジでいい女だよね』ってコメント見て、

もっと沢山切り抜きとか、動画見て欲しい!!

合わないところもある!! でも価値観が合致した時の刺さり具合がパないから、そこまで見て欲しい!!

そこまで見て、判断して『いい女』って言葉使って欲しい!! って。


※コメントを残さない事が功を奏しました(;・∀・)

※本当、マジで安心している自分が居ます。はい。


奔放だけど気遣いが出来る部分しか先輩を見てないんですよ。そう、良い面しか見てないんです。

下心とか、多分この子は考えてなかったと思います。


それでも、そんな汚い部分を見ても『良い女』と言ってくれるのか?

その心配をツンデレでトルティーヤしました。

でも基本デレが強いのでデレツンデレです。

たまにツンデレしてくれると私が悶えます。可愛い。好き。


さっきの暴走を全力で埋めにかかるタイプの人間です。

励ますのも、慰めるのも、支えるのも、エネルギー使います。

俯瞰して奇行を見て下さると、嬉しいですϵ(ò⥐ó)ͽ

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