17話、ラブコメ
眠いです。
誰か5万円ください。
「あら、五郎じゃないの。」
「五郎様、甚太郎は、馬を連れてきます故。では!^^」
いや、^^じゃないよ!甚太郎!
甚太郎、お前変に気を使わないで!ねえ!ひとりにしないで!ねえ!
「あ、あぁ、舞。久しぶりだな。て、てかお前なんで御屋敷にいるんだ?」
「私も年頃だからね。」
「ん!?も、も、も、も、もしかして、御屋形様の側室に!?」
「ふふふふふ、はっはっはっはっ!どうしたの?そんなに慌てて〜」
「べ、べつに慌ててなんかない!」
「そうなの〜?」
「ただ、お前みたいな雅さの欠けらも無い女を娶られるとは御屋形様も物好きだと思っただけだ。」
「なんですって!自分こそ、絵ばっかり書いてるだけのくせに!元服するって聞いたのに、絵なんか書いてて武士なんかやっていけるの?」
「御屋形様だって、芸術を愛されるお方だ。」
「木っ端武者のあんたには関係ないでしょ。」
「見た目だけの奥方が!」
「見た目だけって!てか私は、御屋形様の側室なんかにはなってないわよ」
当たり前だよな!お前みたいな男女誰が嫁に取るか!
「あ〜良かった。舞みたいな綺麗な女、誰にも取られたくない。」
あっ、言葉と思ってることが逆に、、、
「えっ、何言ってるのよ!もう!!」
バシッ!!!!
「いっ、いてえよ!」
「あ、ごめん、」
「じゃ、じゃあ俺は、自領のことで忙しいから帰るぞ。」
「う、うん」
なんなんだよ、、、調子狂うなぁ、、、
門を出ると、甚太郎と共に連れてきた兵5人がにやにや俺を見ている。
「あっ!五郎様!甚太郎見ておりましたよ!五郎様も隅に置けませぬな〜」
兵達も頷いている。
「おら達の主があんなべっぴん娶るなんてなんか誇らしいな!」
「んだんだ!」
「お、お前たち!変な話をするな!帰るぞ!!」
降松への帰路はお供達に、さんざんからかわれた。
ーーーーー数日後ーーーーー
今日は、降松で大きな力を持つ地侍、末武氏と話をしに行く。
「陶家嫡子、陶五郎にござる。降松はこの五郎の領地になった故、末武殿に挨拶に参りました。」
「これはご丁寧に、末武当主、末武上総介忠氏にございます。こっちは倅の持氏にございます。」
「五郎様、お初にお目にかかります。末武新衛門持氏にございます。」
「お2人は、大内氏の支流、いわば我が陶と同族。末武家とは良い関係を築きたいものです。」
「五郎様、敬語はおやめくだされ。末武は大内様の傍流と言えど、弘世公に歯向かい忠誠を誓った一族。外様と言っても何ら変わりませぬ。そんな外様に大内様のご重臣の陶様に敬語を使われては、立つ瀬がござらぬ。」
「しかし、、、」
「ならば五郎様、末武は陶五郎様の家臣の末席となりましょう。これからはこの倅の持氏を手足のように使いなされ。」
「五郎様、よろしくお願い致します。」
いや何この手筈。お前ら絶対元々こうやって打ち合わせしてただろ?
「分かった。上総介、新衛門、よろしく頼むぞ。」
「「ははっ!」」
「そして、2人に相談があるのだが、館を立てるとなるとどこが良いと思うか?」
「であれば、氏神が祀られている近くの若宮が良いでしょう。」
「若宮とな?」
「はい。あそこは、小高い丘となっておりまして、山城を立てるのに適しております。更に近くに切戸川という川が流れておりまして、防衛に適しております。」
「そうか。よし、新衛門、さっそくその若宮に案内してくれ。」
「ははっ!」
馬を30分ほど走らせると、小高い丘が見えてきた。
「五郎様、こちらが若宮にございます。そしてあちらに見えるのが氏神様、天之御中主にございます。」
「天之御中主と言えば、天を創造した神のことか?」
「いかにも。あの社には天之御中主神が祀られております。」
「であるか。」
「よし。ここに決めた。幸いこの辺は、木々も多い。館を作ろう。」
「村人達を働かせましょうか?」
「いや、人足を雇う。絵を売って貯めた金があるのでな。」
実は俺は絵をコツコツ山口にいる貴族や義隆に売って金を貯めていたのだ。
「かしこまりました。」
5万円ください。
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