16話、お呼び出しをくらいました。
今日も今日とて複数投稿です。
空いてる時間に投稿するので不定期なので、読んでくださる方にはご迷惑お掛けしますが、これからもよろしくお願いいたします。
誰か5万円ください。
今日は、大内氏の本拠、西の京、山口に招集されている。山口へと呼ばれるということで今日は鬼の特訓は免除されている。
本当は、自領の農地の開発に勤しみたいのにな。
ーーーーー山口ーーーーー
「陶五郎、見参致しました。御屋形様、お久しゅうございます。」
「うむ。五郎久しいな。今日はふたつの用があってな。」
「ふたつの用でございますか?」
「あぁ。まずは、五郎に、わしの倅に会わせたくてな。」
「新屋形様にお目通りさせて頂けるのでございますか?」
「陶は、大内の一門で宿老じゃ。となれば、五郎は行く末は倅亀童丸の重臣。2人の顔を合わせて置くことも重要じゃろう。」
「ありがたき幸せにございます。」
亀童丸。どんなガキなんだ?とりあえずあってみるか。
「亀童丸、入って参れ。」
「かしこまりました、父上。」
上座に、小さな男の子が現れ、義隆の隣に腰を降ろした。
「そなたが尾張守の子か?」
「いかにも。陶五郎にございます。新屋形様、ご挨拶遅れて大変申し訳ございません。」
「良い。それよりそなたは傑物と聞くが、わしに忠を誓うか?」
「もちろんにございます。陶は宗家、大内のため。この五郎は新屋形様のためにございます。」
「であるか。しかし、考えてみよ。知恵ある犬は主に取って代わろうとするであろう。古くを見れば清盛に尊氏、新しきを見れば、早雲に安芸の毛利。そなたがわしを裏切らぬという確証はあるのか?」
「五郎の才は、稚児の絵に毛が生えたくらいの物にございますれば知恵などありませぬ。」
「ふっ、まるで玄徳じゃな。謙虚な物言いで人を油断させ、玉座に座るのか?わしはそのような手には騙されぬぞ。」
何だこのガキは。まだ4歳とかだろ?何故こんなにも堂々としてやがる。
「それにそなたは100の兵を揃えておると聞く。それは如何様にするつもりか?」
「陶は大内の武。精兵に育て上げ、新屋形様の盾とし、矛とするのでございます。」
「であるか、しかし、」
「亀童丸。そのくらいにせぬか。五郎に翻意がないのはわしが1番分かっておる。五郎、倅がすまぬな。」
「新屋形様が信がおけぬことは何らおかしい事にございませぬ。しかし、五郎、1度誓ったことは違わぬことを誓いまする。」
「うむ。亀童丸。下がれ。」
「父上の仰せのままに。」
「麒麟児すぎるのも困ったものよ。」
「新屋形様が聡明なれば、大内家もご安泰にございますな。」
「しかし、やつは賢すぎるゆえ人を信じぬ。難しい稚児じゃが、支えてやってくれ。そして、亀童丸と2人で大内の未来を作ってくれ。」
「この五郎、全身全霊で新屋形様にお仕えいたす所存。」
「うむ。その言葉を聞いて安心したぞ。」
「ははっ!」
「そしてのぉ、五郎。もう1つの件なのじゃが。」
なんだ?もう1つの件とは。
「そなたは領を持ち、兵を持つ一介の武士。もうそろそろ12になろう?これを機に元服せよ。」
「しかし、それであれば、父尾張守に了承を得ねば。」
「尾張守にも、弾正忠にも話はつけておる。」
どこまで根回しが早いんだこのおじさん。その前に俺に一言くれ。
「そなたも、準備がいるであろうから、12になった日のすぐあとの大安の日にまた山口まで参るが良い。」
「かしこまりました。」
「五郎、そなたも正真正銘の武士となる。気を引き締めよ。」
「ははっ。」
「下がってよいぞ。」
元服が急すぎるんだよ!成人式みたいなもんだろ?まぁいいけど。
「五郎様!」
「甚太郎、またせたな。」
お供として、甚太郎を連れてきている。甚太郎も5年程寝泊まりを共にしていると、顔色も良くなってきている。彼が体が弱かったのはもちろん生まれつきの部分もあるからだろうが、彼の父が亡くなり、十分に栄養が取れていなかったことも大きいだろう。甚二郎はともかく俺や弥左衛門ほどは刀は奮えぬが、戦場に出ても自分の身は自分で守れるであろう。兵法書を読むのは、体が良くなった今でも続けているようだ。あんなもの俺にはさっぱりだ。
「で、兵部卿様はなんと?」
「御屋形様の嫡子新屋形様への面会と、俺の元服だ。」
「ほう、五郎様がついに元服でございますか。郎党として、嬉しゅうございます。」
「はは、呼び方が変わるだけだ。別に喜ぶことはない。」
「そういうものですかね?」
「あら、五郎じゃない。」
ん?この声は、、、、
そういえば、朝投稿した分に誤字報告してくださってる方がいらっしゃいました。誰か5万円ください。当方、誤字が多いと自覚しておりますので、気づいてくださった方がいらっしゃったらその都度教えて頂けますと嬉しいです。誰か5万円ください。
感想、評価etcお待ちしております。