15話、領地を手に入れたぞ!
お久しぶりです。
一昨日は、東京に行きました。デートしました。痩せないとキスしないと言われました。
痩せます。
もう、天文19年だ。そろそろ動かないと、大寧寺の変に間に合わなくなる。
「じい、頼みがある。」
「なんでございましょうか?」
「他国や近隣の農家から、次男や三男など、家を継がない男を集めてくれ。」
「使いばしりにするのでございますな。であれば、5、6人ほどでよろしいでしょうか?」
「いや、出来れば、そうだな、100人ほど集めてくれ。」
「100人ですと!?100人目農家の息子を集めてどうなさるのです?」
とっておきの秘策があるのだ。
「まぁ、良い。適当に集めておいてくれ。」
そして次は父にお願いしないといけない。
「父上、折り入ってお願いの儀が。」
「なんだ?申してみよ。」
「五郎ももう11でございます。五郎も領地がほしゅうございます。」
「領地か。うむ。少し早いような気もするがな、、、」
「そこを何とか!」
「分かった。五郎、おまえに降松を与える。降松には、国人の末武氏が控えておるが、大内の支流であるため、協力的であろう。末武殿を重く扱うがよい。」
「かしこまりました。」
とゆうわけで俺が自由に動ける領地を貰った。とっとと、俺の領地に移ろう。
俺についてくる臣は、
傅役、伊香賀民部少輔隆正
家臣、山中甚太郎、甚二郎兄弟
井上弥左衛門利宅
の4人だ。
「若、言われた通りに、農家から100人ほど、家を継がぬ男達を集めました。」
「さすが、じいだ。では、そのもの達を俺の前に集めてくれ。」
「かしこまりました。」
うん、これが100人か。壮観だな。
「皆の者、陶尾張守嫡子、陶五郎である。俺は皆に衣食住を提供する。」
100人の男たちからどよめきが聞こえる。
「しかし、その代わり、皆には俺の願いを聞いてもらいたい。」
皆、俺に注目している。
「俺の私兵となってもらいたい。」
「もちろん俺のために命を賭けれぬという者は、実家に帰ってもらっても良い。しかし、お前たちは家を継げぬもの達であろう?食にありつけるか?我が物顔でくつろげるか?しかし、俺に着いてきたら、鍬の代わりに刀を握ってもらう。その対価として、お前たちに衣食住を保証し、更に銭を出そう。その銭で酒を買うもよし。女を囲うもよし。さらに俺の私兵として、活躍した者には士分の身分を与えよう。どうだ悪い話ではなかろう?」
この時代の農家の次男以下は、家にいても立場がないのだ。ならば俺の元で私兵として刀を握り、戦果を上げれば士分として登用される方が良いとみんな気づいたようで、帰っていくものは一人もいなかった。