14話、客人④
今日は朝からですぅ〜
「尾張守殿!尾張守殿!」
だれだ?こんな朝っぱらから。
「あぁ、殿のお客人にございます。じいが応対して参りますゆえ、4人で木刀を振るっておきなされ。年長者の弥左衛門が、他3人に、刀捌きを教えてやりなさい。」
「かしこまりました、民部殿。」
「では、弥左衛門あとは頼んだぞ。」
じいが、客人二応対しようと出ていって、数分経つと、、、、
じいと客人がこっちに向かってくる。
「おぉ、これはこれは、五郎殿、お久しゅうござる。」
「???」
「ははは、誰だかわからぬという顔をしておるな。まぁ仕方あるまい。五郎とは五郎が赤子の時に会ったぶりだからな。」
「陶家嫡子、陶五郎にございます。失礼ながら名のある武者とは存じますが、貴公は?」
「おぉ、素晴らしき和子じゃな。名乗り遅れ申した。わしは、、、」
ドタドタドタドタ
「じじ様〜!」
「おお、お方!久しいのう!」
「全然会いに来てくれないんですもの、、、、」
「すまなんだ、愛娘よ。」
「あら、そういえば、五郎からすると、赤子の時ぶりね。この方は私のじじ様であなたのひいじじ様」
「内藤弾正忠殿じゃ。」
「おぉ!尾張守殿久しいな。」
「と言えど、月山富田城以来ではございませなか。」
「そうであるな。」
「弾正忠殿はどのような御用で?」
「我が盟友であった、中務少輔殿の墓参りにと思いこの辺によったので訪れたのじゃ。」
「父上のお墓参りに。それはありがとうございます。」
もう今日はサボりたい。
「ひいじじさま!」
「どうした?五郎。」
「五郎もひいじじさまといっしょに、じじさまのお墓参りに行きとうございます。名将であらせられたじじさまのお墓を磨きとうございます!」
「かわいい五郎が拭いてくれるのなら、中務少輔殿も喜ばれるだろう。いっしょに参ろうか。」
ふっふっふっ、見たか、じい!これでお前も何も言えまい!
「若様、お墓参りが終わったらすぐ稽古にございますぞ。」
「ぐぬぬ、、、」
「「「「はっはっはっはっ!」」」」
はい。新しい家臣ではなく、曾祖父さんが来られました。