12話、お小言とかいやです。
ほぼ会話文になっちゃいました。
読みにくくてごめんなさい。
「五郎よ。相良めをどう思う?」
「一言で言わせて頂きます。」
「もったいぶらずもうせ。」
「嫌いにございます。」
「であろう?わしもあのものが嫌いだ。たしかに御屋形様が、奴めの策ではなく、わしの策を使われたゆえに、月山富田城では敗れ、御屋形様のご継嗣、左衛門佐様を初め大内の将が多く討ち取られた。もちろん全責任はわしにあるが、、、」
「戦の勝敗は兵家の常。父上が気にするなとは申しませぬが、気に病むことはございませぬ。しかし、相良は、筆で御屋形様に取り入った身のくせして、大内の剣である父上の、一度の失敗に対し、奢りすぎなのでございます。奢れるものも久しからず。御屋形様も気づいておられるようにございます。」
「何に気づいておられるのか?」
「右筆めを初めとする文官だけを重宝するのではだめだと。さすれば、父上や内藤弾正忠殿などがよく思わぬことも。御屋形様の目は決して曇ってはおりませぬ。」
「であるか。」
「やはり、御屋形様は失態をおかされたと言えど、父上を信頼しておられるのです。」
「では、相良の姫をどう思うか?」
え?サガラノヒメ?
「そ、それは、、、」
「よい。素直にもうせ。」
「それは美しき方にございました。歳は五郎より4つ上で、美しい目元に、スーッと通った鼻筋、小さな口が麗しゅうございました。べつにあやつの娘に惚れるなど有り得ませぬが!」
「そこまで申せとは言ってないぞ。」
「ほ、ほんとに惚れておりませぬ!」
「耳が赤くなっておるぞ?」
「寒いだけにございます!」
「今日は暖かいのぉ。」
「じいに叩かれたからにございましょう。」
「民部は、わしの時から耳は引っ張らん。頭にゲンコツは落とすがな。」
「父上もじいからしごかれていたのですか?」
「あぁ。あれでも丸くなったほうじゃ。民部が、若き頃にお前を見て居れば、3日木に吊るすなど造作でもないだろうな。」
「ほんとにございますか?、、、、、」
「はっはっはっはっ!父は嘘はつかぬ。」
お小言じゃなかったですね。
舞姫の顔は広末涼子みたいな感じで脳内再生してます。