10話、絶世の美女
間が空いてすいません。
正直サボってました。
数すくない読んでくれる人がいるのにサボってました。
「相良遠江守が一人娘、舞にございます。」
「五郎、この娘の遠江守の愛娘、舞姫じゃ。」
う、美しい。なんて綺麗なんだ。切れ長な二重でスーッと通った鼻筋に白い肌。薄くて小さな口も魅力的だ。一言で言おう。タイプだ。しかしいくらなんでも俺は中身は20代元美術教師。自分が教えていた生徒より年齢がしたであろう女児と結婚とは倫理的に、、、いや俺今は6歳だった。うん。6歳だった。うん。
「す、す、陶尾張守が、嫡子、陶五郎にございまする。」
「ふふふふ」
「はっはっはっはっ!」
2人して笑うな。
「舞姫、五郎が緊張しておるぞ!」
「五郎殿はまだ幼子ですからね。ふふふ」
「ご、五郎は、幼子ではござらぬ!立派な男でござる。」
だって中身は新卒三年目だもん!
「わ、若様。兵部卿様の御前でございますよ、、、」
「ん?五郎、その者は?」
「この五郎の直臣、山中甚太郎にございます。」
「お初にお目にかかりまする。陶五郎様が直臣、山中甚太郎にございまする。」
「ほう、甚太郎か。そなた苗字を山中と申したがもしや、尼子の縁者か?」
「左様にございまする。父は尼子晴久様に使えた山中兵部太夫にございます。」
「兵部太夫というと、尼子の中でも名の通った、臣ではないか。」
「父の名を知っておられるとは、勿体なきことにございまする。」
「覚えておるも何も、そなたの父の知略には、何度も苦戦を強いられたからのぉ。」
「申し訳ござませぬ!」
「はっはっはっ!謝ることでないぞ、兵部太夫の子よ。そなたの父は尼子の名将であった。それだけでは無いか。そなたは尼子の臣ではなく、そこにおる、五郎の。ひいてはこの、大内兵部卿義隆の臣じゃ。そなたの力は、やがては五郎の力となる。しっかりと励まねば、謀将兵部太夫が草木の陰から泣いておるぞ。」
「この、甚太郎。五郎様にお命を捧げる覚悟にございます!」
「うむ。その意気じゃ、甚太郎よ。五郎、良き臣を持ったな。」
「それがしにはもったいない臣にございます。」
「名将には忠臣ありじゃ。古くは、唐の魏徴、宋の寇準、倭には、武蔵坊や楠公など名君や名将の後ろには必ず、忠臣がおった。2人とも励め。」
「「ははっ!」」
ん?2人とも?ん?これは、俺に忠臣であれといっているのか。相良家と陶家を繋げようと画策してるところから見ても、この男、愚将などでは無い。
ちなみに僕のタイプはぱっちり二重で小さな口の女の子です。
主人公とは違います。