(99)程度
程度も人によって、考え方の違いで甘い辛いの差が出る。ある人ではこの程度なら…と、甘く大目に見てもらえた内容が、別の人だと、ダメダメッ! と叱責され、アウトになってしまう・・といった差になる訳だ。程度は、どの程度が…という線引きが難しい目に見えない人の心だから、そのことをある程度考えた上で、ゆとりを持って臨む・・というのが、程度に怯えない私達の立ち位置だろう。ただ、その程度を考え過ぎるというのも程度がある。^^
とあるコンビニ前である。二人の老人が今日もまた、飽きずにコンビニ弁当を買って店を出たところだ。
「やあ! よく、お出会いしますなっ!」
「そうですなっ! あなたもお弁当、買っとられましたなっ!」
「家の者に言われましたよっ! 『おじいちゃん、今日もコンビニ弁当!? 程度があるわよ!』ってねっ!」
「まあ身体を考えて、のことなんじゃないですかっ!?」
「ははは…。とは、思いますがねっ! 息子の嫁ですから、無茶なことも言えない。困ったものですっ!」
「いや、うちでも同じようなこと言われてますよっ! うちの場合は、言葉に険がありますっ!」
「『おじいちゃん、程度があるわよっ! 早死にしても知らないわよ!』って、こうですわっ!」
「辛いですなぁ~」
「はいっ! もう、辛々っ!」
「なら、うちの程度だと、甘いってことですかっ?」
「はいっ! うらやましい限りですわっ! 程度を考えてっ! とも言えませんしなぁ~」
「ああ、はい。嫁舅の関係が拗れると厄介ですからなっ!」
「さようで…」
二人は軽く頭を下げると左右に別れて歩き出した。
程度は甘い辛いに関係なく、家庭問題にも波及する訳である。^^
完




