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(84)達成感

 達成感を味わいたいのなら(から)く物事に処す必要がある。と、誰もが思うだろうが、実はそうでもない。^^ (あま)く処した場合でも達成感を味わうことが出来る場合もある・・ということだ。達成感とは胸にジィ~~~ンと来る、なんとも言えない感慨なのだが、達成するまでのプロセスが辛く長いほど、甘ぁ~~~く心に()み入るように感じるものなのである。この感覚を味わいがため、(はた)から見れば無意味なことでも人は頑張る訳だ。^^

 とある高山地帯の中腹である。夏山シーズンということもあり、多くの登山家が訪れている。

「豚尾さんっ! もう少しじゃないですかっ! 頑張りましょうよっ!!」

「牛皮君、そうは言うが、まだ中腹だろっ!? まだ半分もあるじゃないかっ!!」

「大丈夫ですよっ! 登りの峠は越しましたから…。あとは稜線伝いに緩い登りだけですから…」

上手(うま)いっ! 峠を越すと山の峠をかけた訳だなっ!」

「いや、そんなつもりじゃ…。とにかく頂上を目指(めざ)しましょう!」

「達成感を味わうために、なっ!!」

「ええ。山頂の山小屋で飲む辛口の冷えた缶ビールは、また格別ですよっ!!」

「ああ!!」

息を切らしていた豚尾は(にわ)かに元気になり、また少しづつ登り始めた。

 人の達成感は、甘い楽しみで一層(いっそう)辛く高まるようである。^^


                  完

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