(79)天気
天気がどう変化するか? は万人に予測不能である。今の時代、天気予報で大よそのことは分かるようになったが、そうかといって必ずしもそうはならない大ハズレな異常気象も度々(たびたび)起こっている。ということは、辛く考えたとしても、成るようにしか成らないということになる。ほう! 今日は晴れか…、そろそろ梅雨明けだな…くらいに軽く考えた方が楽で気疲れしないという結果を導ける。そういうことで、でもないが、私もお天気に関しては余り辛く考えず、甘く思うようにしている。^^ 身体の疲れに加えて、気づかれするのは嫌だからだ。^^
とある町役場である。朝から機嫌が悪そうな課長の嘘林が出勤してきた。
「おいっ! 課長、お天気悪そうだぜっ! 嵐にならんといいが…」
「だなっ! 昨日は快晴でニコニコだったんだが…」
「だから、お天気屋の渾名がついてんじゃないかっ!」
「ああ、そうだったな。しかし、猛暑、豪雨だけはやめてもらいたいなっ!」
「ははは…被害が出るっ!」
「いつだったか、席に呼ばれて集中豪雨、食らったことがあったぞっ!」
「床上浸水かっ?」
「いやっ! まあなんとか甘めの床下で勘弁してもらったが…」
「よかったじゃないかっ!」
「よかないが、まあ命に別状はなかったからな…」
「それが、なにより…」
嘘林の視線が向き、二人は急に寡黙になった。
天気はどんな場合でも甘い方がいい訳だ。^^
完




