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(68)時流(じりゅう)

 そんなことやってたら、時流じりゅうに取り残されるよっ! などと言われることがある。よくよく考えれば、時流に取り残されようが取り残されまいが本人の勝手で、大きなお世話な訳だ。逆に、そんなこと言ってたら、君の方こそ時流に取り残されるよっ! と反論したくなるだろう。^^ この時流という目に見えない流れだが、からく考えて上手うまく波に乗れば、いい人生を送れることになる。ところが、そうもならないから人の世は面白いのである。あまく考え、人は人、自分は自分さっ! というスタンス[立ち位置]でやっている人が成功したりする。こういう人は客観的に世の流れを達観できるから不思議だ。私が好きなとある超有名ロック歌手さんがいつやら、流行はローリングしている・・とかいう内容を言ってらしたが、私もそう思う次第だ。^^

 とある山奥に暮らすに時流に取り残された中年の男がいた。この男、機械化された世の中が嫌になり、会社をめ、山奥で仙人のような隠遁いんとん生活を送っていた。

 秋も深まったあるとき、腹も減ってきたのか、住み馴れた山へ食材を探しに出た。すると、不思議なことに松茸まつたけ、しめじ、山蕗やまぶき山芋やまいもetc.の食材が次から次へと見つかるではないか。小一時間ほどの間に、背に負った竹籠一杯の食材が採れたのである。米は数か月に一度、下山したときに調達していたから間に合った。下界とは違い、菜食の日々が続いたが、どういう訳かその暮らしが中年男には馴染なじんでいた。いつしか男は、時流に取り残されてよかった…と穏やかに思うようになった。その頃、下界は、進歩した時流の影響をもろに受け、新型コロナウイルスに汚染され、人々は逃げ惑う不安な日々を過ごしていた。

 

 ※ 飽くまでもこのお話は、甘い辛いに関係がないSFです。^^


                  完

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