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(67)仕上げ

 目的を達成しかけたとき、仕上げは重要なポイントとなる。仕上げがあまいとからいとでは、同じ目的でも達成されたしつが変化をする。仕上げが辛いと、なかなかの出来ですな…とめそやされるだろうし、甘いと、なんだ、手抜きか…と小馬鹿にされるだろう。小馬鹿にされるのがいやなら、甘い手抜きはしないことだ。場合によっては、神罰、仏罰を受ける場合があるとも言うが、私にはその辺のところは分からない。^^

 とある職人の工房である。親方が何やら作っている。その横には弟子がいて、親方の補助をしている。よぉ~~く見ても何を作っているのか? が分からないピカソ的な立体彫刻である。

「よしっ! 最後の仕上げだっ! おいっ! 粘土っ!!」

 親方は何やら分からない立体彫刻を見ながら、手を止めて弟子に大声で指図さしずした。弟子としては、親方、なに作ってるんだろう? …くらいの気分である。そこへ親方の大声である。

「はいっ!!」

 弟子は思わず我に返り、年度のかたまりを親方に手渡した。そして、数分が経過し、作品は完成した。

「どうだ! いい出来だろう! そうは思わんかっ!?」

「はいっ!」

 弟子としては何なのかが分からず、何ですか? とのどまで出そうな声を必死に堪えて返事するのが関の山だった。

「辛く仕上げたから、今回は特選だろう!」

「はいっ! そう思いますっ!」

 弟子は今回もダメだろう…とは思ったが、真逆まぎやくを言った。

 そして半月が経ち、発表の日が来た。

「親方っ! どうでしたっ!」

「いや、それがな…。どうもわし以上の作があったようでな…」

「ということは…」

「なぁ~~に! 特選を譲ってやったのよっ!」

「ということは、次点ですかっ!!」

「いや…まあな。それにしても今日は暑かった…」

 親方はぼかしながら浴室へと消えた。審査結果は、かろうじて佳作の評価であった。

 このように、本人が辛く仕上げた…と思っても、他人目には甘い場合もある訳だ。^^


                  完

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