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(66)見えないモノ

 見えないモノは見えないからこわぁ~~い。^^ 当たり前だろっ! と言われればそれまでだが、最近、ちまたにぎわしている新型コロナウイルスもその一つだ。今朝、数年に一度のガスの漏洩検査に二名、来られたが、ガスも見えないから怖い。悪霊も取りかれれば見えないから怖い。放射能だって見えないから当然、怖い。よくよく考えれば、私達は多くの見えないモノに良い、悪い、便利、不便にかかわらず取り囲まれて生活している訳だ。電気、電波etc.他にもいろいろとある。見えないモノに対してからとらえるか、あまく捉えるかで、私達の生活そのものが変化していくのだから怖ぁ~~~いっ!^^

 とあるマンションである。

「や、やかましいなぁ~~!! お隣さんっ!」

 隣の住人が賑やかに好きな音楽曲を聴いている。音楽を聴くのはいいが、蒲鉾かまぼこには好みの音楽曲ではなく、五月蠅うるさくて仕方がない。防音壁でない安い物件を買い求めたのが蒲鉾の運の尽きだった。だが、買い求めた以上、その環境で生活しなければならない。『五月蠅いですよっ!』と足を運んで言おうとは思ったが、それもカドが立つから出来そうにない。音楽という見えないモノに俺はこれから付き合わされるのか…と思うと、蒲鉾は少しづつ気鬱きうつになっていった。

「ははは…だったら、思いきって他のマンションをお探しになったらいかがですっ!?」

 思いきって入った病院の医師に、鬱病の初期ですねっ! と笑顔で言われ、何が面白いんだっ! と思わず怒れた蒲鉾だった。しかし、とてもそんなことは言えず、「はぁ…」と気の抜けたように返すしかなかった。

「私なら、耳栓みみせんするくらいで、そんなに気にしませんがね…」

 蒲鉾は、それはアンタだろっ! 俺は五月蠅いんだよっ!! と、また思ったが、当然、それも言えず、黙って首を縦に振りながらうなずいた。

 その後、蒲鉾がどうしたか? まで私は知らない。ただ、甘い辛いに関係なく、見えないモノは、人の思いようでいろいろな気分へと変化させるのである。^^


                  完

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