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(61)濃(こ)さ

 甘辛あまからに関係なく、食べ物はさが一定限度を越えれば美味おいしくなくなる。要は、くどくなる・・ということだ。これは何も食べ物に限ったことではない。美人でもイケメンでも、濃さが越えれば、『チェッ! 美人づらしてっ!』とか、『格好つけ過ぎよっ!』などと敬遠される訳だ。(16)で書いたあじと同じ内容だが、ここでは別の視点で見てみたい。勝手にしたら…などと思われる方もあるだろうが、そこはそれ、美味しいスキ焼などをご賞味して戴いてお許しを願いたい。^^

 とある町役場である。この朝もひら職員の平林ひらばやしは課長の出世でよからお小言こごとを頂戴している。

「ったくっ! 君は何度言ったら分かるんだねっ! 来週は月例の出納検査だよっ!」

「はあ、確かに例月の出納検査です。済みません…」

「馬鹿っ! 月例の出納検査だっ!」

「はあ…」

 平林は月例でも例月でも同じだろっ! とは思ったが、そうとも言えず、ペコリ! と頭を下げてあやまった。

「監査委員の志美亜しびあさんは予算には濃い人なんだから、そこんとこ、よく考えてくれないとな…」

 出世が言うには、配当予算の使途にあった。

「はいっ! 次回から薄く出します…」

「もう、いいからっ! 支出したものは今更いまさら、元に戻せないんだからっ!」

 平林は、諄いなっ! 当たり前だろ…と、また思ったが、とても言えず、またペコリ! と頭を下げた。

 支出は濃く盛り過ぎればダメなのか? といえば、実はそうでもなく、うすく盛り過ぎてもダメなのである。この加減が難しいところで、財務省の方々は、コロコロ変わる補正予算の甘辛査定の濃さに、さぞお困りのことだろう。ご苦労をお察しする。^^


                  完

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