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(60)判断

 人生に瞬間的な判断は欠かせない。将棋や囲碁の棋士のようにジィ~っと考えているゆとり時間はない訳である。あまい小さな判断ミスはいいとしても、その後を左右するような大局的なからい判断は間違えることが出来ない。判断ミスは許されない世知辛い世の中なのだ。^^

 一人の男が、とある金融機関の本店に入ってきた。いつもは現金自動支払機[ATM]を利用するのだが、この日は定期預金の預け替え・・という面倒な手続きに、面倒だなぁ~~と半分、嫌気いやけを覚えながら訪れたのだった。要は、仕方なしに…ということだ。よくよく考えれば、預け替えが嫌なら預金しなければいい訳である。^^

 生憎あいにくその日は混んでいて、番号札のボタンを押すと36番だった。電光掲示板は21である。

「チェッ! 21かっ! 36-21=15 …チェッ! 15人も待つのか…」

 嫌になった男は支店へ行こう…と、瞬間、判断した。支店なら15人も待たされないだろう…という判断である。

 支店である。本店から支店へ向かった男が入ってきた。店内の人は幸いにも少なく、5人程度である。男は番号札のボタンを押した。すると、どういう訳か番号が41ではないか。男は目の錯覚かとシゲシゲと番号札の紙を見た。だが、やはり番号は41だった。

「そんな馬鹿なっ!」

 男がそうつぶやいたときだった、

『13番の番号札のお客様、2番窓口へお越し下さい』

 店内アナウンスが静かに流れた。すると、どうだろう。待っていたかのように、どこからかスゥ~~っと13番の客が窓口へ進んでいくではないか。

「そんな馬鹿なっ!!」

 辛い判断をしたとしても、結果が甘くなることもあるのである。^^


                  完

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