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(57)妥協(だきょう)

 人の世では(すべ)てにおいて多かれ少なかれ妥協(だきょう)が求められる。それは個人であろうと国家であろうと、(まった)く同じである。誰だって思い通りにコトを進めたいに違いない。しかし、相手があればその相手の言い分も聞かねばならない。少し自分が(へこ)んだとしても、それはそれで仕方がない…と(ゆず)る必要に迫られる訳だ。それが妥協である。対象となるコトに対し、あまく出るか、あるいはからく出るかの態度の差により、結果も大きく変化する。個人の間なら多くの機会があるからまだいいが、国家間ともなれば、交渉を辛く出たことにより、一度(ひとたび)関係を(こじ)らせれば、これはもう修復が容易でなくなり、大問題となる。かといって甘く出過ぎれば、自国の不利益となり、これもそう簡単には変えられないから大問題である。妥協の程度を探るのは非常に難しい訳だ。学生諸君が小遣いの額を、まあ、いいか…と親に対して妥協するのとは大違いの話だ。^^

 A国とB国が交渉の席についている。双方ともに十数人づつが対峙たいじし、中央には両国の国旗がクロスする形で立ち、友好関係をかたどっている。

「#$◎%&’%&’’”%%&」

『お土産をつけましょう、と申されております』

「お土産ねぇ…。それはあまいですか、からいですか?」

『#$◎%&’…。$◎$&%$●#$%&’# ?』

「%◇&$$’#”$ #$#%#$&&’」

『それは、あなた方の好みですから、私どもには分かりません、と申されております』

「分かりませんか…。美味おいしいことを祈っております」

『#$#%#$&$%’(%〇…。◇%&%’(%#$#$%&』

「””#$%$$%く●◎ ”$%%#’’」

『私どもも、美味しく召し上がられることを祈っております、と申されております』

「いや、どうも…」

『”#$”…』

「”#$”」

 両国の代表は起立し、笑顔で握手した。双方の出席者から割れんばかりの拍手が起こった。

 妥協とは甘くも辛くもない微妙な味なのである。^^


                  完

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